子どもの嘘にはとことん付き合う

子どもの嘘

どうしてこの子は嘘をつくのだろう。

子どもが嘘をつくことがあります

 

小さい子は、わかりやすい嘘をつきます。

中学生にもなると、巧みに嘘をつく子もいます。

中学生になっても、わかりやすい嘘をつく子もいます…。

 

毎日、生徒と接していますから、

「あっ、これは嘘だな」と直感で感じるものです。

 

嘘はいけない!

だから「嘘ついてるだろ!」と叱る。

嘘は人間としていけないことだと諭す。

それが教師というものだ!

 

本当ですか?

僕はそうは思いません。

 

まして、だまされた!と思って感情的に怒る。

僕にもそんな時代がありました。

気持ちはわかります。

 

でもね、それじゃあ、子どもを幸せにはできないと思います。

 

どうして嘘をつくのだろう。

子どもが嘘をつく理由、それを考えることが大切だと思います。

 

叱られるからでしょうか。

もちろん、それもあるでしょう。

でも、それだけではないなって思います。

 

その裏には、隠された何かがある場合が多いのです。

 

それは詮索されたくない内容なのかもしれません。

もっと大きな問題を抱えているのかもしれません。

罪から逃れるためだけではない、何かがあるのです。

 

なぜ、嘘をつくのかと言えば、本当のことを言いたくないからなんです。

そこに問題の本質があります

 

そんな子どもの心を思いやるのが「ハッピーな先生」です。

「目の前の子どもの幸せ」を考える僕らは、嘘の裏に隠された問題に目を向けます。

 

嘘の裏に隠されたものを見つめるために

子どもの嘘にはとことん付き合ってあげます。

だまされたフリをして、しっかり付き合ってあげます。

 

そうやって、寄り添っていくと、子どもの抱えているものがだんだん姿を表してきます。

 

「それは嘘だ!」

「嘘はダメだ!」

叱るのはとっても簡単です。

 

でも、目の前の子どもを理解しようと思ったら、それではいけないと思うのです。

じっくり付き合ってあげる。

叱るんじゃなくて寄り添うんです。

 

寄り添うと、子どもの「ホント」が見えてきます。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもの嘘には、とことん付き合う。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。