「叱らない」と決めたら、先生の仕事はもっと楽しくなる

「叱らない方法」を考えることが本当の意味で「子どもに寄り添う」

『叱る』だけでは解決しない

「忘れ物をした」

「提出物が出せない」

そう言って叱る先生がいます。

 

大声で怒鳴ったりします。

 

僕も、そんな先生の一人でした。

 

ところが、僕はまだ出会ったことがないんです。

叱られて、提出物が出せるようになったり、

忘れ物がなくなったりした子どもに。

 

もちろん、一時的にはなくなりますよ。

 

叱られるのが怖いから、忘れ物をしなくなる。

叱られるのが怖いから、提出物を出す。

 

でも、翌年、やっぱりできなくなるんです。

 

「ほらね、去年はできたんだよね。

 オレって指導力あるからさ」

なんて言ってる先生、僕は嫌いです。

結局、何も育ててあげられなかったな…

って思うのが、ハッピーな先生です。

 

 

「叱らない方法」を考えてみる。

 

『叱る』のは簡単です。

だれでもできます。

即効性もあります。

 

ですが、

それは本当の成長ではないと気がつけたならば、

先生がやるべきこと、

先生にできること、

きっと変わるはずです。

 

忘れ物をするのには、必ず原因があります。

原因がわかれば、それを解決する方法を考えます。

 

それが、子どもに寄り添うということです。

 

そして、子どもに寄り添った経験が、

ハッピーな先生の「本物の力量」に加算されていきます。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 『叱らない』方法を考えてみる。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。