君が成長できるなら、喜んでだまされよう
騙されてあげるのも仕事です
あまり勉強が得意でない子がいます。
宿題もあまり出しません。
あるとき、その子が丁寧に宿題をやってきました。
ですが、すべて正答でした。
それで、担任の先生がこうつぶやいたんです。
「あっ!答え写してきたな。
叱らなきゃ!」
僕は、思わず声をかけました。
「宿題やってこない子が、
今日、がんばってやってきた。
そこが素晴らしいじゃない?
答え写したかどうかなんて、
どちらでもいいじゃない?
叱らなきゃ。
その言葉は子どもたちに向けての言葉ではなく、自分のための言葉だよね。
『答えを写してきたでしょ!』と言うのと、『がんばってきたね。素晴らしいよ』って言うの、どちらが、子どもの成長を引き出すのだろう」
指導から逃げるために、見て見ぬフリをすることと、
子どもたちが成長できるように、騙されてあげることは違います。
子どもは『今』を生きています。
「ハッピーな先生」は、その数歩先を見据えています。
ハッピーな先生になるためのステップ
子どもたちが成長できるなら、いくらでも騙される