君が成長できるなら、喜んでだまされよう

よろこんでだまされてあげる

騙されてあげるのも仕事です


あまり勉強が得意でない子がいます。
宿題もあまり出しません。

 

あるとき、その子が丁寧に宿題をやってきました。
ですが、すべて正答でした。

 

それで、担任の先生がこうつぶやいたんです。

 

「あっ!答え写してきたな。
 叱らなきゃ!」

 

僕は、思わず声をかけました。

 

「宿題やってこない子が、
 今日、がんばってやってきた。

 

 そこが素晴らしいじゃない?

 

 答え写したかどうかなんて、
 どちらでもいいじゃない?

 

 叱らなきゃ。

 その言葉は子どもたちに向けての言葉ではなく、自分のための言葉だよね。

 

 『答えを写してきたでしょ!』と言うのと、『がんばってきたね。素晴らしいよ』って言うの、どちらが、子どもの成長を引き出すのだろう」

 

 

指導から逃げるために、見て見ぬフリをすることと、
子どもたちが成長できるように、騙されてあげることは違います。

 

子どもは『今』を生きています。
「ハッピーな先生」は、その数歩先を見据えています。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 子どもたちが成長できるなら、いくらでも騙される

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。