学級に育てたいファシリテーター型リーダー


「カリスマ型リーダー」はいらない


「先生の代わり」にでもなったつもりで指示を出す「カリスマ型リーダー」。

これまでのリーダー像は、グループを管理し、その先頭に立って統率し、引っ張っていく「カリスマ型リーダー」でした。

 

「カリスマ型先生」の後任になったときのことです。
そのクラスのリーダーを見て、その先生がどんなやり方をしていたか、よくわかりました。

「あの子は、素晴らしいリーダーです」と伝えられました。
「学級のエース」「あの子に任せておけばいい」と言うんです。

 

なるほど、そう言われる理由がわかりました。

まるで、先生のような生徒。
命令のような指示を出す

 

できない子に注意する。
「なんで、こんなことできないの!」
いつもイライラしている。

 

一部の生徒が学校を楽しみ、

多数の生徒は怯えているようなクラスでした。

 

この子を批判しているわけではありません。
こういうクラスを育ててきた人がいるという事実に目を向けたい。

 

「カリスマ型の先生」が、
自分のコントロールしやすいクラスを育ててきた結果です。

 

立て直すのに大変苦労しました。

 

 

 

ファシリテーター学級経営には「ファシリテーター型リーダー」が必要

 

「ファシリテーター型学級経営」は担任の先生と子どもたちが、ともに作り上げる学級経営。
自分の理想とする学級をではなく、子どもたちと理想を共有し、「365日」かけて作り上げていく学級経営です。

 

これからの学級経営に必要なのは「ファシリテーター型リーダー」です。

 

グループの状況をじっくりと観察し、必要に応じて援助しながら、周囲のスピードに合わせて全体の調和を取れるリーダーです。

 

みんなで作り上げる。
すべての子どもたちが「必要感」を感じられるようにする。
そのための新しいリーダー像。

それが「ファシリテーター型リーダー」です。

 


ハッピーな先生になるためのステップ

 

 「ファシリテーター型リーダー」を育てる

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。