学級に育てたいファシリテーター型リーダー
「カリスマ型リーダー」はいらない
「先生の代わり」にでもなったつもりで指示を出す「カリスマ型リーダー」。
これまでのリーダー像は、グループを管理し、その先頭に立って統率し、引っ張っていく「カリスマ型リーダー」でした。
「カリスマ型先生」の後任になったときのことです。
そのクラスのリーダーを見て、その先生がどんなやり方をしていたか、よくわかりました。
「あの子は、素晴らしいリーダーです」と伝えられました。
「学級のエース」「あの子に任せておけばいい」と言うんです。
なるほど、そう言われる理由がわかりました。
まるで、先生のような生徒。
命令のような指示を出す。
できない子に注意する。
「なんで、こんなことできないの!」
いつもイライラしている。
一部の生徒が学校を楽しみ、
多数の生徒は怯えているようなクラスでした。
この子を批判しているわけではありません。
こういうクラスを育ててきた人がいるという事実に目を向けたい。
「カリスマ型の先生」が、
自分のコントロールしやすいクラスを育ててきた結果です。
立て直すのに大変苦労しました。
ファシリテーター学級経営には「ファシリテーター型リーダー」が必要
「ファシリテーター型学級経営」は担任の先生と子どもたちが、ともに作り上げる学級経営。
自分の理想とする学級をではなく、子どもたちと理想を共有し、「365日」かけて作り上げていく学級経営です。
これからの学級経営に必要なのは「ファシリテーター型リーダー」です。
グループの状況をじっくりと観察し、必要に応じて援助しながら、周囲のスピードに合わせて全体の調和を取れるリーダーです。
みんなで作り上げる。
すべての子どもたちが「必要感」を感じられるようにする。
そのための新しいリーダー像。
それが「ファシリテーター型リーダー」です。
ハッピーな先生になるためのステップ
「ファシリテーター型リーダー」を育てる