反抗期は、しっかり反抗させてあげる
できなかったことができるようになる喜び
目の前にいる子どもたちは、この子がこの子であるだけで素晴らしいんです。
そう思えるだけで、子育てはう〜んと楽になるのになって思います。
我が子が初めて寝返り打った日を思い出します。
必死になって寝返り打つ我が子の手助けをしたり、アドバイスを送ったりはしません。
ただただ我が子を見守って、うまくいったら自分のことのように喜んで。
我が子が初めて立ったときの日を思い出します。
必死になって立ち上がろうとする我が子を無理やり立たせたり、他の子と競ったりしませんでした。
ちょっとぐらい立つのが遅くたってよかった。
比べる必要などなかった。
ただただその成長を見守り、ただただその成長を喜んで。
できなかったことができるようになる。
それがただただうれしくて。
そのころの僕は、愛の人でした。
だれもがきっと、愛の人でした。
子どもが大きくなると、僕らの思考と感情も膨れてくるの
ところがどうでしょうか。
我が子が成長するにつれ、運動能力が気になり、成績が気になり、人間関係が気になり、ヤキモキする。
学校ではどうだろう?
友だちとの関係はどうだろう?
だんだん思考の鎧は分厚くなり、だんだん感情に揺さぶられる。
我が子が年齢を重ねるにつれ、思考と感情の2層コートはどんどん厚くなってきます。
最大限に2層コートが膨れ上がったときにやってくる。
それが思春期。
またの名を反抗期。
たくさんの中学生の保護者と接してきました。
毎年のことなのですが、思春期を迎えた我が子の反抗期に四苦八苦されている保護者の方はたくさんいます。
でもね、それでいいんだと思います。
思春期を迎え、魂と魂のつながりが細くなる。
一度ぷっつり『つながり』が切れてしまうことだってある。
でもね、そこからなんですね。
ここからなんですね。
一度しっかり詰まらせて、また愛の人を取り戻す
反抗期、あっていいんです。
親はウザくていいんです。
思考と感情の2層コート、分厚くていいんです。
でもね、一度しっかり反抗期に突入したら、もう一度愛の人を取り戻してあげてください。
心からその子を信じてあげてください。
それが大事なんです。
バタつかせないでピヨピヨ。
餌だけもらってニコニコ。
そんな思春期はよくない。
やっぱり反抗期は大切。
そのうえで、もう一度つながりを取り戻す。
この『つながり』こそが信頼なんですね。
この子はこの子であるだけで素晴らしい!
そんなふうに、我が子を信じ抜く。
そうやって、もう一度つながったとき、子どもから大人への階段を上るのだと思います。
だから、反抗期の子どもに苦しんでいるお母さんがいらっしゃったら、そのお母さんともしっかりつながる。
それが、僕らにできることなのです。
ハッピーな先生になるためのステップ
魂と魂でつながることで、だれもが成長できるんです。