思春期の子どもに本当に大切なこと
「依存」の対義語は「つながり」
次の動画をご覧ください。
15分ぐらいのスピーチなので、少し長いのですが、これは「学校の先生」「お父さん・お母さん」、子どもたちを取り巻くすべての大人が耳を傾けるべき、スピーチであると確信しています。
いかがでしたか?
「依存症」について、本当に多くの示唆を与えてくれるスピーチでした。
LINEが気になって仕方がないと、スマホをイジり続けている子どもがいます。
スマホが気になって眠れない、なんてこともあるようです。
一日中、小型ゲーム機をやり続けている子どももいます。
なんだか、「スマホ=教育上悪いもの」として邪険に扱われています。
でもね、実際にはすべての子どもたちが必ずしもスマホやゲームに依存してしまうわけではありません。
そんなものに依存せず、ほどよい距離感で付き合えている小・中学生はたくさんいます。
個人懇談会でお話をさせていただいたときのことです。
「この子はスマホばかりやっていて、全然勉強しないんです。ず〜っとスマホを触ってるんです。私が言ったって全然聞かないんです‼︎学校でスマホをやるなって指導しないからですよ‼︎」
感情的に言われたことがありました。
なんだか、恐ろしいなって感じました。
なぜ、スマホに依存してしまうのでしょうか?
その答えは、スピーチの中で語られていましたね。
人間は、「つながり」を求める生き物です。
本来、一番必要なのは、人と人とが心を通わせるあったかい『つながり』です。
けれど、その『つながり』が断ち切られたとき、人間は安易につながれるものを求めてしまう。
それに依存してしまう。
それは、薬物依存、ギャンブル依存、アルコール依存、もうね、なんだっていいんです。
そういうことをスピーチの中でジョハン・ハリ氏は述べていました。
生身の人間同士の「つながり」の弱さ。
これが、人間を依存へと誘うのです。
とりわけ、子どもたちの場合には親子のつながりが大事!
リアルな世界で、ちゃんと心と心でつながること。
心が繊細でガラス細工のように脆い思春期の子どもたちには、そういう「つながり」って欠かすことのできないものなのです。
つながりを育むメソッド
これまで、大量の書籍を読み、セミナーにも参加してきました。
そのほとんどは、「どうしたら子どもたちをハッピーにできるかな?」という、僕が「人生をかけて探求すべき問い」に対する答えを探す時間でした。
そして先日、とってもシンプルなメソッドを学びました。
それが『まなゆい』です。
『まなゆい』は金環日食で世界中が沸いた2012年5月21日に「たまちゃん」こと小玉泰子さんのもとへやってきました。
心の深いところにある声に耳を傾けるコトダマメソッドです。
「受け入れ、認め、許し、愛しています」というフレーズを用いるだけのとってもシンプルなやり方です。
「愛」と「結」で「愛結(まなゆい)」。
「まなゆい」は、心の奥の奥にある深いところで「つながり」をつくる究極のメソッドです。
2016年1月、『世界一癒される夢の叶え方 まなゆいスペシャル合宿in伊豆』に参加してきました。
『まなゆい』の創始者、小玉泰子さん。
『まなゆい』をノーベル平和賞ものと絶賛するベストセラー作家のひすいこたろうさん。
小林正観先生の教えを伝える師範代のたかしまりょうさん。
日蓮宗のご上人で、世界一キュートな尼僧の滝本光静さん。
こんな素敵な4人の方と過ごす合宿です。
自分の人生を歩む、たくさんの素敵な方とも出会うことができました。
『まなゆい』を通して、いろんな方と「つながり」を育むことができました。
子どもにまなゆい
その合宿で、僕の心に降りてきた願い。
「世界中の子どもたちがハッピーに暮らしている世の中にしたい」
その願いを形にして、子ども向けの「まなゆい講座」を考えてみました。
大人向けの講座って、ある程度『まなゆい』のことを知ったうえで、「ちゃんと学びたい!」と思って講座を受けに来ますよね。
けれど、子どもたちにはそんな意識はないわけで…。
そこで、いくつかの楽しいワークを交えながら、最後に『まなゆい』にも触れてみる、そんな形でつくってみました。
『まなゆい』のペアワークでは、自分の心と深くつながる人を「まなゆいさん」と呼びます。
その「まなゆいさん」を応援する人を「応援さん」と呼びます。
「応援さん」になって「お母さん」を応援して幸せな気持ちになってもらおう!という形で動機づけをしました。
子どもたちに「まなゆい」をした一つの成果。
年少さんの次男が、うれしそうにお母さんの耳元で「お母さんを受け入れ、認め、許し、愛しています」と言っていました。
心がほっこり、あったかい気持ちになりました。
これだけでも、いい感じ!
未就学児や小学生の間にしっかりと親子でつながりをつくっておく。
お互いがお互いを敬い尊重した、本物のつながりです。
決して、「親の言うことに従順に従う子」ではありません。
リスペクトという名の『愛』で『結』ばれた「つながり」。
それが、子どもたちが思春期を迎えたときにも、笑顔の絶えない家庭にするためには必要なことなのです。
お母さんが、「いいお母さん」の鎧を脱いで。
子どもが、「いい子」の鎧を脱いで。
ありのままの心と心でちゃんとつながる。
これまで何千人という中学生と出会ってきました。
心から思うの。
最後は親子なんですよ。
ハッピーな先生になるためのステップ
子どもたちのハッピーために、「つながり」を育てていく。