異年齢の子と付き合う

異年齢 家族ぐるみ

同年齢は比べてしまいがち

幼稚園、小学校、中学校、高等学校。

基本的には、同じ学年の人たちと学びます。

ときおり例外はありますが。

 

同じ年齢。

同じ発達段階。

すると、どうしても比較してしまいます。

 

幼いころなら、「できる」「できない」や身体の大きさなど。

年齢を重ねれば、学習成績や運動能力を。

 

どうしても比較してしまいます。

 

教室は本来、集団から学ぶ場所です。

ところが、同じ年齢の子どもたちが集まると他者を「師」とすることは、なかなか難しいようです。

 

 

異年齢で遊ぶ機会をつくってみたら…

都会では、外で遊ぶ子が少なくなったと聞きます。

物騒な事件もよく耳にします。

なかなか子どもたちだけで、いろんな年齢が混ざり合って遊ぶというのも難しくなってきたのかもしれません。

 

それで、この夏。

我が家はいろんな人たちと過ごしました。

年上のお兄ちゃんお姉ちゃんと過ごすこともあります。

年下の弟ちゃん妹ちゃんと過ごすこともあります。

赤ちゃんと過ごすこともありましたね。

 

お兄ちゃんお姉ちゃんと過ごすときは、今の自分よりちょっとだけ飛び出してみる。

ときにわがままを言ってみる。

そうやって、学ばせてもらったり甘やかしてもらったり。

インプットの時間になっていました。

 

一方、弟ちゃん妹ちゃんと過ごす。

ちょっと世話を焼いてみたり、教えてあげたり。

アウトプットの時間になっていました。

 

赤ちゃんと過ごすときなんて、お母さんの顔になっていました。

ちゃんと母性が育まれている。

そのことをうれしく思いました。

 

親も実はちょっと楽かもよ

親としてもね、異年齢の子の親の方が付き合いやすい部分ってあるかもしれません。

比べなくていいし。

「同じくらいの年のころって、どうでした?」って素直に聞けるし。

「ウチも同じようなものよ♪」って、気負わずに話せるし。

 

大人にとっても子どもにとっても、心地よかったりするのです。

 

積極的に親が連れ出して友人家族に会いに行く。

もしくは、友人家族を我が家に招く。

子ども会に参加する。

習い事のイベントに参加する。

 

やり方はたくさんありますね。

 

異学年の子と過ごすことは、たくさんの学びがあります。

 

僕自身、学生時代に一番学びが多かったのは部活動でした。

先輩たちからたくさんのことを学びました。

ほとんどが悪いことですが…。

 

そして、後輩たちにたくさんのことを伝えました。

ほとんどが悪いことですが…。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

異年齢の子と出会うためにできることは何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。