悪い子なんていないのだ!
他人と同じであることは素晴らしいことだろうか。
そう問われれば、多くの人が首を横に振る。
「個性がない」
「隣に倣えじゃつまらない」
と人は言う。
でも、同じであると安心するんだ。
人と違うと不安になるんだ。
だから、空気を読む。
空気を読むってよりは顔色を伺う方が近いかもしれない。
間違えないように、正解を探し出す。
自分が異物として検知されないように。
全体の一部になれるように努力する。
で、そんな空気感があるから。
いじめられっ子はいつだっていじめられっ子。
異物として検出されてしまう。
どうしても集団のフィルターの中で検出されてしまう。
そこで僕ら教師はその子を守る。
孤立しないように思案する。
できるだけ守られるような集団を考える。
いじめっ子を排除しようとする。
ところが、それはなかなかうまくいかない。
集団の中では、次なるいじめっ子が生成されていく。
だから、プロの教師は集団の空気を整えることから始める。
いじめが起きない土壌を育てる。
ところがアホ教員はそれができない。
いじめっ子を怒鳴り散らす。
いじめられっ子に、君にも「原因がある」と言う。
それがさらなるいじめを生む。
教室の空気を見ればわかる。
淀んでいる。
うまくいってない学級で、一目でわかるのさ。
教室に悪い子なんていないのさ
「子どもが悪い」って思考からスタートするからうまくいかない。
いや、それは逃げだな。
教師が子どもと向き合うことが逃げてるんだ。
いいかい?
「子どもが悪い」と考えると、子どもを変えようとしてしまう。
ところが、変えられるのは自分だけ。
子どもは絶対変わらないから。
教室がクソつまんないものになるのさ。
考え方を変えなきゃいけない。
そうそう、変えられるのは自分だけだから。
自分の考え方を変えるのなら、この瞬間からできる。
「教室に悪い子はいない」
そう考えれば、どうだろう?
今の自分にできることは何かを考えていけると思うんだよね。
等身大の自分。
今の自分の力量でできることを精一杯やる。
背伸びせず、他と比べず、今の自分にできることだよ。
その発想は、「教室に悪い子はいない」という前提があるから生まれるんだ。
うまくいったら子どものおかげ。
うまくいかなきゃ工夫の余地あり。
そう思って毎日を過ごしてきた。
教室に悪い子なんていない。
その前提で物事を考えるから工夫が生まれる。
工夫をしないと教室は苦しいままになる。
簡単な話だよ。
今ある現実を変えられるのは、あなただけなのさ。
ハッピーな先生になるためのステップ
あなたの教室に悪い子なんていないのだよ。