「不安定」の中を飛ぶ力を子どもたちに。

七五三の写真

昨日は「公務員は本当に安定しているのか」という話を書きました。

https://happy4teacher.com/?p=6016

 

 

 

大企業への就職や公務員を目指す人は多くいます。

いい高校に入り、いい大学に入り、いい会社に入る。

そうすれば、人生は安泰でした。

そして、生活は安定していました。

 

 

「これまでの時代」は、「安定」は大きな安心でした。

でも、「これからの時代」は違います。

 

 

職業の寿命も、会社の寿命も、確実に僕らの働ける年数より短くなりました。

つまり、1つの企業、1つの職業で人生を終えることは極めて難しい時代なのです。

 

 

会社が定年まで面倒を見てくれる時代は、とうに終わりを迎えています。

 

「これからの時代」は、「不安定」の中を安定して飛べる力が「安定」なのです。

 

 

展開が予測不可能な時代です。

次から次へと、新しいものが生み出され、それもすぐに古くなります。

とにかく変化が早いのです。

このスピード感は、きっともっと加速するでしょう。

 

 

ですから、時代に適応できる能力が求められます。

ロールプレイングゲームのように、自分を成長させ続ける必要があるのです。

 

 

「安定」の中にいると、「安定」の中の人としか付き合えません。

公務員時代に出会えたのは、ほぼ公務員です。

まあ、「学校の先生」としか付き合いがありませんでしたね…。

 

 

その世界から一歩飛び出すと、今度は起業家や経営者としか付き合いがなくなります。

不思議なもので、人脈がガラリと入れ替わります。

すると、入ってくる情報もガラリと入れ替わります。

 

 

彼らは、だれもが「不安定」の中を安定的に飛び続ける力を持っています。

向かい風を推進力にして、さらに高々と舞っていきます。

 

 

「安定」の中では、「不安定」を舞う力が育まれません。

なぜなら、だれも「舞う方法」を知らないからです。

 

 

今、僕は10種類以上の仕事、職種をしています。

「何屋さん」と分類するのが難しい状況です。

 

 

収入が「太い1本の柱」だった時代から、「細い10本の柱」になりました。

だから、やりたくない仕事はやりません。

1本なくなっても、9本の柱があります。

それに、柱をどんどん生み出せます。

自分で仕事を作ればいいのですから。

 

 

収入が「太い1本の柱」だと、どんなに辛い状況でも、その収入にすがるしかありません。

心が病んでも、身体を壊しても、その働き方を続けるしかないのです。

 

 

「安定」とは、甘美な香りのする幻です。

決して安定などしていないのです。

 

 

「これからの時代」を生きる子どもたちだけではありません。

大人も同じです。

 

 

安定した場所を飛ぶために学んでいた時代は終わりました。

「不安定」の中を安定して飛ぶ力を身につけるために学ばなければなりません。

そういう時代が来ているのです。

 

 

 

魔法の質問

だれかの役に立てることは何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。