人生100年時代だけど、あなたが100年生きる保証はない。

公園で座る老人

あなたの人生のテーマは何ですか?

 

唯一無二であること

それが僕の人生のテーマ。

 

 

自由でありたい。

コントロールされたくない。

 

 

そんな思いの裏には、どうやら「唯一無二でありたい」というテーマが隠れているらしい。

 

 

16年間勤めた公務員を辞めた。

まあ、このまま行けば出世するんだろうなぁ、というところで辞めた。

 

 

海外に派遣され、一応優良教員だし。

そのうえ、極端に採用人数の少ない時代に新卒で採用された。

なにせ同期の中学校教員は20数名しかいない。

まあ、ほっといても校長になるよね、って感じだった。

 

 

ふと、思ったのは、「今辞めたらおいしい」ってことだった。

生徒指導に携わり、海外日本人学校でも生徒指導部長を勤めた。

進路指導主事もやったし、学年主任もやった。

それだけの経験があって、辞める人は少ない。

心も身体も健康な状態で辞める。

 

 

そういう人っていないわけで。

ってことは「おいしい」となる。

 

 

1年や2年、教員をやって、公教育に見切りをつけて、さも「教育を知ってます」みたいな顔をして、教育の仕事をしている人も多い。

そういう中途半端な存在に比べると、明らかに経験も知識も豊富なのだ。

この状態は、明らかにおいしいポジションなのだ。

 

 

だが、どうやらそれは僕独自の基準のようで、大半の人はそれを「もったいない」と感じるのである。

まあ、でも、他人の価値観に合わせる必要なんてないよね。

 

 

大切なのは、自分が「どう生きたいか」だもん。

それだけじゃない?

 

 

なぜ、こんな生き方をするのだろう?

 

SNSには変顔ばかり撮って載せている。

みんなが「イケてる写真」ばかり載せるからね。

僕は変顔を載せる。

 

 

イベントをやるときは、決して「招待」を送らない。

みんな、「招待」を送りつけてしまう。

だから、送らない。

 

 

夏休みに旅行に行くでしょ?

だから、夏休みは遊ばない!

「夏休みに遊んだら負け」ぐらいに思ってたもん。

で、学校を休ませて、子どもたちと海外旅行に出かけたんだな。

 

 

映画の上映会だってそう。

もうね、映画の上映会なんてそこら中でやってる。

それ、そのままやったら面白くないな…と思って県内8会場映画上映ツアーを開催した。

 

 

そうやって、「自分がやってきたこと」「大切にしてきたこと」を紐解いていくとね、結局「唯一無二であること」につながるわけだ。

 

 

じゃあ、この「唯一無二」ってどういうことさ、って話なんだけど。 

 

 

「唯一無二」ってどういうこと?

 

僕だけじゃないよ。

僕らはみんな、本来は「唯一無二の存在」なわけ。

 

 

朝顔の種を蒔いたら、朝顔が咲く。

ひまわりの種を蒔いたら、ひまわりが咲く。

そんなことは当たり前のことだ。

 

 

教育の力で、ひまわりの種からバラが咲くことはない。

それは、ひまわりだと思った種が、実はバラの種だったというだけの話。

 

 

「あなた」という種を蒔いたら、「あなた」という花が咲くわけでしょ?

それ、当たり前のことじゃない?

 

 

だから、比べる意味なんてないよね。

ナンバー1にならなくたっていいわけ。

 

 

 

つまりさ、僕以上に僕になれる人はいないし、あなた以上にあなたになれる人はいない。

 

 

 

目の前にいる子どもだって同じなのだ。

この子以上にこの子になれる子はいない。

 

 

すでに誰もが唯一無二の存在なのだよ。

 

 

ところが人間は、ついつい人と比べ、何者かになろうとする。

人と同じであることに安心感を覚える。

 

 

「みんな違って、みんないい」なんて声高らかに唱えるけれど、「みんなと同じ」を愛してしまう。

結局僕が身をもって体現していることは「唯一無二の証明」でしかない。

 

 

欠点にフォーカスして、平均的になろうとする。

でも、本当に大切なのは「好きで得意」にフォーカスすることだよ。

凸凹でいいんだもん。

それが人間だぜ!って思う。

 

 

「やりたいこと」、やってる?

 

それぞれの人が、本当に「好きなこと」をやって生きられたらいいのになって思う。

「こうでなければならない」「こうあるべき」に縛られて、「やりたいこと」をやれない人生を生きてる人、いっぱいいるじゃない?

 

 

行きたい場所に行けばいい。

学びたいことを学べばいい。

会いたい人に会えばいい。

着たい服を着ればいい。

 

 

だれかのせいにして。

何かのせいにして。

 

 

本当はその人生をあなた自身が選んでいることを知りながら、言い訳をして生きていくのは面白くないじゃない?

 

 

高齢者の80%の人は、人生を終えるときに後悔するんだって

「やりたいことをやらなかった」ってことにね。

 

 

そうだろうね。

 

 

多くの人が日々の時間を「やらなければならないこと」に費やし、「やりたいこと」を後回しにしているんだ。

 

 

「定年を迎えたら、好きなことをしたい」

 

 

そんな声をよく耳にする。

 

 

でも、その定年がこれからの時代は、どんどん引き上げられて行く時代なんだよ。

人生100年の時代なんて言うけれど、あなたの人生が100年あるなんて保証はどこにもないじゃない?

 

 

僕の義理の父は定年後2ヶ月で亡くなった。

さあ、これから人生を楽しもうってときだ。

 

 

思えば、今年もたくさんの方が亡くなった。

若くして亡くなる人もたくさんいた。

 

 

事故や病い、それから自ら命を絶つ人もいた。

人生って、いつ終わるかなんて、マジでわかんね〜よなって思う。

平均寿命が80歳だの90歳だの言うけどさ、僕がその年齢まで生きてる保証なんてないんだ。

 

 

今世でやりたいことは今世でやっとかないとな。

ある日突然死神がやってきて、「あんたの命、明日までな」って言われても、「OK!俺、俺の人生、生き切ったもん」って笑って言いたい。

 

 

僕もあなたも「唯一無二の存在」なんだからさ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。