本を読むことは自己投資ではない!
たとえば、ビジネス書を読んでみる。
これだけでも、とても勉強になります。
電車の車内を見渡せば、今やほとんどの大人や学生は、スマホでピコピコやっています。
本や新聞を読んでいる人は、なかなか見かけません。
本の情報は、他者から与えられる「二次情報」です。
その点では、インターネット上に無数に存在する、「無料」の情報と変わらないように感じるかもしれません。
しかし、そうではありません。
1つの世界に精通した著者が、長い年月をかけて体得してきた知識を、これまた長いい月日をかけて書き上げたものです。
編集者が編集に携わり、出版社が会社の存亡をかけて資金を投じ、完成させたものなのです。
「情報の信頼性」という点で、その差は歴然です。
ですから、読書ほどコスパの高い自己投資はないと思います。
セミナーに行ったら何万円もする著者の考えが、たった1000円から2000円で手に入るのです。
これは、とてもお買い得でしょう。
エンタメ小説を読むのは娯楽ですが、ビジネス書を読むのは「学習」です。
だから、どんどん本を読みましょう。
…というのが、一般的な考え方です。
「本を読むこと」を自己投資だと勘違いしているんですね。
そうではないのです。
多くの人は「読んで満足」します。
「わかった気」になります。
だから、人生は何も変わりません。
アクションを起こしてはじめて、人生は変わっていきます。
ただでさえ本を読む人は少ないです。
読んで行動に移す人はさらに少ないのです。
自己投資というのは、行動を伴ってはじめて完結します。
「読んで満足」「わかった気」は、エンタメとして読書しただけなんですね。
ダイエット本を読んでも痩せなかったらいかがでしょうか?
片付け本を読みならが、部屋がぐちゃぐちゃのままならどうでしょうか?
それって、「予備校に入ったけど、受験しませんでした」みたいな感じでしょ?
たとえば、お金の勉強会を開催するとします。
そこにわざわざ足を運んでお金の勉強をしようという人はわずかです。
さらに、学んだことを生かして少額でもいいから投資をしてみようなんて人は、さらにさらにわずかです。
ほとんどの人はチャレンジをしません。
時代が変化し、右肩上がりの経済成長の時代は終わりました。
超高齢社会を目前に控え、いびつな人口ピラミッドの中で僕らは生きています。
「言われたことを言われた通りにできる能力」が評価されたのが、旧来の時代です。
悪いところに目を向け、平均的な子どもたちを育ててきました。
そういう「コマ」として融通の利く人間の方が扱いやすかったのですから仕方がありません。
「国はもっと教育に力を入れるべきだ」とおっしゃる方がいます。
この国は十分に教育に力を入れています。
この国にとって、都合のいい大人を育てるために国はお金を投じているのです。
そうした結果、考えない大人を量産してきました。
文句は言うけど、選挙にすら行かない大人を育ててきました。
自ら学び、自ら考え、自ら行動する。
これは大人にも子どもにも大切なことです。
人生を主体的に生きるということなのですね。
自己投資をすることは大切です。
でも、そこに行動が伴わなければ、それは浪費です。
さあ、どんな行動を起こしましょうか。
「できるか、できないか」ではないのです。
まずは、やってみる。
やってみることが大事。
「できるか、できないか」は、やってみて初めてわかることなのですから。
魔法の質問
どんな行動をしてみますか?