仕事を辞めることは、あまりビッグニュースではない。

教室の写真

年末になると、やはり今年1年を振り返ることになります。

「どんなことがあったかな?」

 

 

そこで浮かんでくるのは、たくさんの出会いです。

今、激しく人間関係の新陳代謝が起こっています。

 

 

今年はそのスピード感が本当に早いです。

思うに、今関わりのある方って、この1・2年で出会った方ばかりなんですね。

 

 

人生のステージが変わると、付き合う相手が変わります。

話される言語も変わります。

入ってくる情報も変わります。

 

 

人生はますます面白くなってきます。

 

 

「居心地のいい場所」をコンフォートゾーンと言います。

コンフォートゾーンから抜け出すことは、とても勇気がいることです。

 

 

今年は振り返ったとき、やはり一番の出来事は退職したことでしょうか。

16年間勤めた「学校の先生」を辞めました。

順風満帆の公務員という立場を手放しました。

 

 

でも。

 

 

それ、僕の中ではニュースってほどのことじゃないんです。

文部科学省派遣教員として、上海日本人学校に赴任しました。

3年間の上海生活。

その中でも、たくさんの出会いがありました。

 

 

独立すると決めて帰国しました。

リミットは2年間です。

 

 

もう一度だけ、この子たちを卒業させたら、僕も「学校の先生」を卒業しよう。

そう決めて、仕事に打ち込みました。

 

 

ブログを書き、メルマガを始めました。

マーケティングをはじめ、ビジネスについて学びました。

お金についても学びました。

師をもち、とことん学びました。

 

 

「学校の先生」を続けていれば、僕は偉そうにふんぞり返っていられました。

知識も経験も人一倍あります。

進路指導主事も、生徒指導主事も、学年主任も、夜間中学校の講師も、海外勤務も経験しました。

 

 

 

ただでさえ、同期が極端に少ない世代です。

「校長先生になること」は、あまり難しくない世代だったりします。

 

 

でも、そこから一歩飛び出すことに決めました。

人生を100年に見立てたとき、「このままではいけない」というアラートが僕の中で鳴り響いていたからです。

 

 

予定通りに準備して、予定通りに辞めました。

今、僕は「新しい生き方・働き方」を実践しています。

 

 

複業という考え方です。

自分ができるあらゆる仕事をマネタイズしています。

 

 

1つの収入の柱をもつのではなく、複数の柱で屋根を支える仕組みです。

仕事と遊びの境界線をなくし、時間と場所に縛られず、人生をとことん味わい尽くす働き方です。

 

 

そういうモデルになればいいなぁと思います。

そう考えると、僕の今年の10大ニュースの中で、「退職」はかなり下位の方にランクインします。

仕事を辞めることは、その程度のことです。

 

 

今年もたくさんの出会いがありました。

仕事を辞めたからこそ出会えた人がたくさんいました。

心から感謝いたします。

 

 

魔法の質問

どんな人と出会いましたか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。