僕がビジネスで大切にした12のこと
あなたらしいビジネスを構築しよう。
ビジネスのご相談をよくいただきます。
そこで、今日はスモールビジネスについてのお話をさせていただきますね。
講師業の方にもお役に立つかな。
僕ら夫婦は今、10個の仕事をしています。
・結婚相談所である『刈谷婚活サービス縁結び』の運営。
・『子どもとつながるしつもんカレンダー』の販売。
・セミナー動画の撮影・編集
・子育て講座やお金の講座の講師
・教育コンテンツのオンライン販売
・『September one project』『子育て万博2018inあいち』をはじめ、各種講演会やセミナーのオーガナイザー。
・お母さんのための学校『passion life college』の運営。
・中国茶会の開催と中国茶の販売
・投資家
・パッションテストや「魔法の質問」を用いた個人コンサル。
なぜ、こんな働き方をしているのか。
1年前までただの公務員だった僕が、どのような考え方でビジネスを動かしているのかをお届けします。
ビジネスコンサルをご希望の方は、メールでお問い合わせいただければと思います。
1、順序を逆にする。
商品を作って販売する場合、
商品を作る→商品を売る
これが普通の順番です。
この順序を逆にしてしまいます。
商品を売る→商品を作る
この差は何でしょうか?
実は順序を逆にすると、
在庫を抱えなくなります。
発注に無駄がなく、在庫が余りません。
売れ残りが出ないわけです。
この考え方は、
クラウドファンディングに似ています。
昨年行った映画上映ツアーでは、
リターン商品として映画鑑賞券をお届けしました。
先にお金をいただき、
あとで商品をお届けする仕組みです。
そう考えると、コンサートのチケットや航空券なんかも先にお金をいただき、あとで商品を提供するわけです。
今回、僕らが製作した『子どもとつながるしつもんカレンダー』も同じです。
先に事前予約で受注しておいて、あとから商品を製作します。
ですから、在庫を抱えずに済むのです。
2、キャンセル問題を解決する
講座をしたり、講演会を主催したりする場合も、一見似ているように見えます。
先に予約を取って、講座を後で開催するわけですからね。
ところが、これは大きく異なります。
講師業最大の敵はドタキャンです。
それを防ぐために、キャンセルポリシーを設けたり、事前振り込みにしたりします。
が、それで完全に防げるわけではありません。
たとえば、講座チケットとして販売してみるのもいいかもしれません。
喫茶店のコーヒーチケットのような形です。
飛行機やホテルの予約では、キャンセルができる高額プランと、キャンセルができる安価プランが用意されています。
飛行機の場合は、キャンセルすると手数料が取られたり、別日にスライドするようになります。
キャンセル可能な講座参加費とキャンセル不可の講座参加費を用意するもの良いでしょう。
他の業種を参考にすると、いろんな策が浮かんできます。
このように仕組みを考えていくことが大切なんですね。
3、変化できる商品を作る
僕が行った映画上映ツアー。
クラウドファンディング中には、
まだ上映会をする会場すら決まっていませんでした。
自主上映映画『うまれる』のみ上映でしたが、
クラウドファンディングの結果、
『ずっと、いっしょ。』の上映も決まりました。
売ってから、
商品が変化していったとも言えますね。
売ってから商品が変化するなんて!と思われた方。
実は、僕らがよく使うものにも、そのような商品は存在します。
それは、パソコンなどのOSです。
OSは、そもそも不具合ありきでリリースされる商品です。
言わば、不良品のままリリースするのです。
そして、不良の部分(バグ)を修正するプログラムを随時更新しアップデートし続けるわけです。
そう。
時代は今、完成形をリリースするのではなく、不完全形をリリースする時代なのです。
ということは、在庫を抱えると不具合のあるものを抱えることになります。
在庫を抱えずにリリースをし続け、随時更新(アップデート)していけることが時代に合った商品だと言えるでしょう。
完璧なものを作ろうとすると、なかなかリリースできません。
僕ら夫婦が主宰するお母さんのための学校passion life collegeも最初は今の形とは異なっていました。
初めから完璧を目指さず、運営しながら完成を目指そうと考えました。
最近は、完成すら手放してますが…(笑)
動きながら完成を目指す。
これが今っぽいビジネスの仕方だと思います。
4、「買えない」を生み出す
さて、在庫を抱えない場合、
必ず売り切れますから、
「買えない人」が出てきます。
実はこれ、以前までならば「機会の損失」でした。
「買いたい」のに「買えない」わけです。
すると、他の商品にお客様は流れてしまいます。
しかし、「今」という時代は違います。
SNSの普及により、以前よりも「口コミのパワー」が増しました。
「買えない」は、いつまでも「買いたい」として残ることになります。
「子どもとつながるしつもんカレンダー」には、競合商品がありません。
修造カレンダーとは別物です(笑)
ですから、「買いたい人」は、次回の発売まで待たねば買うことができなくなります。
他に類似の商品がないのですから仕方がありません。
iPhoneが売り切れたからといって、「じゃあアンドロイドで」とはならないのに似ています。
「◯◯さんの講演会、聞きに行きたい!」と思ったら満員御礼でした。
じゃあ、仕方がないから「△△さんの講演会で我慢するか」とはならないのと同じです。
他にないものを作り、先に予約を取り、在庫を抱えないようにする。
すると、「買いたかったけれど買えなかった」が生まれます。
これが大事なのです。
いつでも買える商品は、いつかは買いたい商品であり、結局買わない商品になる。
A-Worksの滝本洋平さんが仕掛ける「なみまちベーグル」というベーグル屋さんがあります。
店舗を持たず、お店の軒先を間借りしてオープンしています。
オープンはSNSでの告知のみで、滅多にオープンしていません。
気が向いたときにオープンするベーグル屋さんです。
在庫も店舗も抱えず、あっという間にソールドアウトするのです。
SNSで拡散し、「買えない」を生み出すから、「買いたい」につながるわけだ。
たとえば、お母さんのための学校passion life collegeは生徒の募集をしていません。
僕が直接お声をかけさせていただいているので、入りたくても入れないわけです。
「興味があったらメールをください」をたまにメルマガに載せる程度です。
そこからのやり取りで、ご入会いただいております。
5、経費のかからないビジネスを考える
「なみまちベーグル」は店舗を持たないベーグル屋さんです。
ですから、経費をグッと抑えることができます。
僕らがスタートした結婚相談所も仕組みは同じです。
エニシードグループという婚活サービスのシステムのみを利用します。
営業はカフェで行います。
スタッフは僕と妻だけです。
他のフランチャイズさんも、そのような形です。
ですから、大手さんのようにオフィスを構え、雑誌にバンバン広告を打ち、大量のスタッフを抱える結婚相談業に比べて、圧倒的に経費がかからないのです。
経費がかからなければ、価格を抑えることができるのは言うまでもありません。
街の美容室や理髪店がつぶれないのも、そんなところがあるのでしょう。
整体医院なんかもそうですね。
一方、飲食店はどんどん入れ替わっていきます。
食材は在庫を抱えるだけでなく、無駄にする率が高いからでしょう。
一見、簡単に始められそうですが、実は簡単ではないのが飲食店なのだと思います。
ですから、経費がかからないビジネスは何かな?と考えてみるのもおもしろいかもしれません。
6、「わかりやすさ」は武器になる
SNSでいかに拡散するか、
これがポイントですね。
施術系のコンテンツやコーチングコンテンツの場合、SNSでは伝わりにくいのがマイナスポイントです。
「あなたのコンテンツの良さを説明してください」と尋ねたら、「一度受けてくれればわかります」と言われました。
もちろん、その一度は「有料で」なわけです。
これでは、ビジネスとして成功しないことは理解できるでしょう。
お料理系のコンテンツはSNS映えします。
ただ、このポジションは激戦区です。
拡散するだけでは、仕事につながらないかもしれません。
一方、小顔系の施術などは、SNS映えします。
整体系でも「姿勢を整える」みたいなコンテンツは画像になると、とてもわかりやすいです。
人はビフォー&アフターに反応します。
「わかりやすさ」は武器になります。
7、わからないものは買わない
キングコングの西野亮廣さんが、よく話題にしているお話です。
絵本『えんとつ町のプペル』を販売する際、ホームページ上に全ページを公開しました。
絵本というコンテンツの場合、中身を知ったうえで人間は購入します。
桃太郎のお話を知らない日本人はいませんが、それでも購入するのはそのためです。
今回、僕らが製作した『子どもとつながるしつもんカレンダー』も、すべてのカレンダーを公開しています。
カレンダーも同様に、中身を隠す必要がないからです。
入り口を無料にするのは、何も最近始まってことではありません。
スーパーの試食、薬局でもらえる試供品もそうです。
最近では、無料で提供するフリーミアムモデルが盛んです。
スマホのアプリなどは、基本的に無料でダウンロード可能です。
その後、機能を追加したり広告を消したりする際に課金が必要になります。
フェイスブックやユーチューブなどのように広告から収入を得るものと、ゲームアプリのように課金から収入を得るものに分かれるようです。
人はわからないものは買いません。
「とても素晴らしいものですが、なんだかわかりません」と言われても、あなたは買いませんよね。
入り口を無料にして、理解してもらうことも必要かと思います。
「わかりやすさ」は武器になり、わからないものを人は買いません。
動画を活用するのも良いかと思います。
『子どもとつながるしつもんカレンダー』の場合、カレンダーは教室に飾られます。
すると、他のクラスの先生もそれを目にします。
素晴らしい商品ですから、他の先生も欲しくなります。
中身を見たうえで、「自分も欲しい」となるわけです。
いかにして広がっていくか。
そこまで考えてプロダクトを作っています。
8、理解しても買わない
商品を理解してもらうことは大切です。
ただ、理解しても人は買いません。
僕がビジネスをするうえで、大切にしている言葉をシェアしますね。
「人間は論理で理解し、感情で行動する」です。
人が購買行動に出るのは、感動したときだけです。
感動して買ったはいいけれど、あとで冷静になって考えたらいらないな…なんてことはありませんか?
いわゆる衝動買いというヤツです。
僕らは、いくら良い商品を見つけても心が動かないと買わないのです。
婚活サービスの場合、何気なく入ったカフェでチラシを見つけても、入会しようとは思いません。
しかし、友人の結婚式の二次会の帰りならばどうでしょうか。
友人の子どもが生まれ、お祝いを持って駆けつけた帰り道ならばどうでしょうか。
「俺も結婚したいなぁ」
「私も赤ちゃん欲しいなぁ」
そう思った瞬間、婚活サービスのチラシを見つけたら。
少なくとも、ホームページは見てくれるでしょう。
購入を促すには、心を動かすことが大切です。
ですから、コピーライティングなどを学ぶ必要が出てきます。
たとえば、おもちゃ屋さんに行ったとします。
「このおもちゃはこうやって遊ぶんですよ」
と説明されても心は動きません。
商品を理解しても購入したいとは思わないのです。
でも、
「このおもちゃが一番お孫さんに喜ばれるんですよね」
と言われたら心が動きます。
「孫が喜ぶ」は、最強のキーワードです(笑)
まあ、つまり、そういうことなのです。
9、無料には「無料のお客様」が集まる
入り口を無料にすると、人は確かに集まります。
最近よく「無料コンサル」だとか「無料セッション」なるものをSNSで見かけます。
無料はやめた方がいいのになぁと思っています。
無料のものには、「無料の人」が集まります。
お金を払わない人たちです。
そういう人たちは、いわゆる「セッション」や「コーチング」が無料であることを当たり前に思っている人たちです。
フロントエンドとして「無料」で人を集め、バックエンドとして「有料」で契約を結ぶ。
これは常套手段です。
ただし、それは情報のない時代のお話です。
これだけ「無料◯◯」が広がれば、「無料」のものを選ぶ人たちが現れるのも仕方がありません。
無料のものを巡回する人たちです。
そもそも自分を磨くコンテンツにお金を使う習慣のない人たちです。
あなたの時間を使う以上、1000円でも2000円でも、いえ500円でもいいので「対価をいただくこと」を意識してみた方が良いと思います。
10、自分を表現する
心が動かないと人は買いません。
講座を開催する場合、「何を学ぶか」ではなく「だれから学ぶか」が重要になってきています。
ですから、多くの講師はブログを書くわけです。
しかし、ほとんどのブログは面白くありません。
それはなぜでしょうか。
表面的だからだと考えます。
「だれでも書けそうなこと」を「だれでもないあなた」が書いているからです。
ただし、あなたの経験が薄っぺらいわけではありません。
掘り起こしが甘いから表面的に見えるのです。
掘ればもっと出てくるはずなのに、掘り起こしが十分でないから、書くものが面白くないのです。
大切なことは、ストーリーです。
ストーリーを読めば、書き手の人となりが見えてきます。
「人となり」が見えるから、「この人から買いたい!」となるのですね。
自分の思いをバンバン出し、写真をバンバン出し、、動画をバンバン出して、自分を表現していくことが大切です。
同じ商品でも、「あなたから買いたい」と思われる人とそうでない人がいます。
良い商品を作ると同時に、この人から買いたいと思われる自分を表現していくのですね。
その部分でいうと、僕ら夫婦が「結婚相談所」をやることは、意味のあることだと思っているんですね。
11、巻き込む人を増やす
どんな仕事をするにしても、僕は絶対に一人でやらないことに決めています。
できるだけたくさんの人を巻き込むのです。
たとえば、僕の仕掛けるプロダクトのデザインは、デザイナーの大橋有美子さんが手がけてくれています。
『子どもとつながるしつもんカレンダー』のデザインもそうですし、各種イベントのチラシも彼女のデザインです。
何かを仕掛ける場合、彼女ありきで僕は考えています。
『子どもとつながるしつもんカレンダー』は16名の心書家さんが筆文字を提供してくださいました。
その窓口となってくれているのは同じく心書家の棚橋由起子さんです。
彼女とは、「上海心書プロジェクト」からのお付き合いになります。
今回のカレンダープロジェクトも、まず始めにデザイナーの有美子さん心書家の由起子さんにお声かけしたわけです。
何かを始めるとき、まず「だれとやるか?」をスタートにします。
5月13日に開催する『子育て万博2018inあいち』も同じです。
たくさんのスピーカーとファシリテーターにご登壇いただきます。
関わる人が多くなるほど、プロダクトがもつエネルギーは大きくなるのです。
プロジェクトチームのメンバーも60人ほどになっています。
この考え方は講座を開催する際も同じです。
僕の子育て講座である『子どもとつながる問いかけの魔法塾』は、子どもとのつながりをテーマにしたリレーションシップ講座です。
北は北海道から南は沖縄まで、全国津々浦々で開催させていただいています。
実は、この講座には必ず主催者様がいます。
主催者様に会場を押さえていただき、参加者のお問い合わせにも答えていただいております。
これもまた、「一人ではやらない」という考え方から来ています。
我が家で開催する講座やトークライブでは、お母さんのための学校passion lifecollegeのカレッジ生のみんながお手伝いしてくださいます。
ここで大切な考え方をシェアしておきますね。
それは「ひとりでできること」であっても「ひとりでやらない」ということです。
2人でやれば、収入は半分になります。
3人でやれば、収入は「3分の1」になります。
それでいいのです。
問題は収入ではありません。
回転です。
スピードです。
業務の回転を速くし、プロダクト数を増やすのです。
12、ライフスタイルから働き方を選ぶ
僕ら夫婦は今、10個の仕事をしています。
・結婚相談所である『刈谷婚活サービス縁結び』の運営。
・『子どもとつながるしつもんカレンダー』の販売。
・セミナー動画の撮影・編集
・子育て講座やお金の講座の講師
・教育コンテンツのオンライン販売
・『September one project』『子育て万博2018inあいち』をはじめ、各種講演会やセミナーのオーガナイザー。
・お母さんのための学校『passion life college』の運営。
・中国茶会の開催と中国茶の販売
・投資家
・パッションテストや「魔法の質問」を用いた個人コンサル。
いずれも、時間と場所に縛られないことを意識しています。
時間と場所に縛られるのは、講座やイベント開催時だけですね。
また、毎月の経費がかからないものばかりです。
経費がかからなければ、売り上げに一喜一憂する必要もありません。
いつでもどこでも、ノートパソコンひとつで仕事ができます。
行きたい場所に行き、会いたい人に会う。
そんなライフスタイルに合う仕事だけを選んでいます。
「儲かるか、儲からないか」よりも、「理想のライフスタイルに合うか」を大切にしているわけです。
そして、もうひとつ、仕事が10個あるのには理由があります。
それは人生に対するリスクヘッジです。
2017年春まで、僕は「学校の先生」でした。
1本の「収入の柱」です。
僕が身体を壊したら、その瞬間に収入が途絶えるのです。
この状態では、心が病んでしまっても、その仕事を手放すことができないわけです。
一方、1本1本の「収入の柱」は小さくとも、「10本の柱」があればどうでそうか。
やりたくない仕事を手放しても、残り「9本の柱」で生活を支えることになるのです。
また、「1本の柱」を太くするのは大変です。
しかし、1本1本が細い「10本の柱」ならば、太くしていくことは用意なのです。
変化の激しい時代です。
いかにして「柱」を増やすか。
これを意識してみるといいでしょう。
チームで仕事を、業務の回転数を速めることで、収入の柱はどんどん増えていくのです。