ママのスマホになりたい

子どもとスマホ、どっちが大事?

ママのスマホになりたい

「お母さん、スマホをやめて」と

子どもが言う。

 

 

「今、忙しいの」と

ママは言う。

 

 

「どうしても連絡を取らなきゃいけないから」と

ママは言う。

 

 

僕はそれを悲しく思う。

それで仕事の手を止めて、

子どもに寄り添ってみる。

 

 

でも、本当に求めているのは僕じゃないのになって思う。

子どもにとって、母親はやはり特別だ。

 

 

メッセージアプリは緊急案件には向かない

ネットは電話と違い、

タイムロスがない。

相手の時間を奪う必要がない。

 

 

必要なタイミングで送り、

必要なタイミングで読む。

 

 

発信者と受信者が、

双方の意思で時間をコントロールできる。

 

 

だから、本来スマホなんて

「今じゃなきゃいけない」案件などない。

 

 

本当に1分1秒を争っているのか。

よくよく自分に問いかけてみよう。

 

 

 

一方、

「お母さん、スマホをやめて」と

子どもが言うとき。

 

 

それは1分1秒を争っている。

 

 

子どもは今、

あなたに問いかけているのだ。

 

 

目の前にいるワタシが大事なの?

それともスマホの向こうの「だれか」が大事なの?

 

 

悲しみはずっと心の中で生き続ける

ある方から、こんな話を伺った。

昔々、それはまだ自分が幼かった頃の話だ。

 

 

祖父母の家に連れて行かれた私はテレビを見ていた。

両親は私に気づかれまいと、そっと家を出た。

 

 

ほんの短時間の買い物だった。

気づけば泣くだろうと思い、そっと置いていったのだそうだ。

 

 

だが、彼女は悲しかった。

大人になった今も、その寂しさを忘れないと言う。

 

 

両親は、子供を泣かせまいと思い、そっと部屋を出た。

それは愛の一つの形。

 

 

彼女は置いてきぼりにされたと思った。

それもまた、愛の一つの形。

 

 

目の前の子どもは今、

何を感じているだろう?

 

 

子どもに心を向けてみる

子どもがお母さんに話しかける。

お母さんは聞こえないふりをする。

もしくはイライラしてみせる。

 

 

それが何より悲しい。

 

 

 

目の前にいるワタシが大事なの?

それともスマホの向こうの「だれか」が大事なの?

 

 

目の前にいるワタシが大事なの?

それともスマホの向こうの「だれか」が大事なの?

 

 

何度でも問いかけよう。

 

 

難しい育児書なんていらない。

大切なものを大切にする。

ただ、それだけでいいのだよ。

 

 

子どもとつながる問いかけの魔法

 あなたが本当に大切にしたいことは何だろう?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。