「与える」より「奪う」方が効果的だが…。
テストの直前、
子どもたちにこんなことを伝えました。
Aグループの子どもたちには、
1000円のお小遣いを渡しました。
そして、
「点数が下がったら、
その1000円を
取り上げます」
と伝えました。
一方、
Bグループの子どもたちには、
「点数が上がったら、
1000円あげるよ」
と伝えました。
その結果、
Aグループの方が、
Bグループよりも、
はるかに点数が上がったのだそうです。
「成功したらあげる」
より
「失敗したら取り上げる」
の方が効果的でした。
「新しいものを得る」
よりも
「今あるものを失う」
の方が、
私たちの行動につながるわけです。
先日、こんなご相談をいただきました。
「今度のテストで目標点をクリアしたら、
スマホを買ってあげる約束をしました。
そういうの、どう思いますか?」と。
「がんばったら買ってあげるよ」
よりも、
「がんばらなかったら取り上げるよ」
の方が
効果的であることがわかります。
ただ、一度手に入れたスマホを取り上げられると、かなりの反感を買うはずです。
子どもとの人間関係を壊す効果もあることをお忘れなく♡
【参考文献】
池田貴将 著
『図解 モチベーション大百科』
(サンクチュアリ出版)