「与える」より「奪う」方が効果的だが…。


テストの直前、

子どもたちにこんなことを伝えました。

 

 

Aグループの子どもたちには、

1000円のお小遣いを渡しました。

 

 

そして、

点数が下がったら、

 その1000円を

 取り上げます」

と伝えました。

 

 

 

一方、

 

Bグループの子どもたちには、

「点数が上がったら、

 1000円あげるよ」

と伝えました。

 

 

その結果、

Aグループの方が、

Bグループよりも、

はるかに点数が上がったのだそうです。

 

 

 

「成功したらあげる」

より

「失敗したら取り上げる」

の方が効果的でした。

 

 

「新しいものを得る」

  よりも

「今あるものを失う」

  の方が、

 

私たちの行動につながるわけです。

 

 

 

 

先日、こんなご相談をいただきました。

 

「今度のテストで目標点をクリアしたら、

 スマホを買ってあげる約束をしました。

 そういうの、どう思いますか?」と。

 

 

 

「がんばったら買ってあげるよ」

よりも、

「がんばらなかったら取り上げるよ」

の方が

効果的であることがわかります。

 

 

ただ、一度手に入れたスマホを取り上げられると、かなりの反感を買うはずです。

子どもとの人間関係を壊す効果もあることをお忘れなく♡

 

 

【参考文献】

 池田貴将 著
 『図解 モチベーション大百科』
 (サンクチュアリ出版)

 

   

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。