進路選択の決定権は子供です!

勉強が嫌い

「アッタマいいね!」って子の話

筑◯とか開◯とか行っちゃった子たちって、もうポテンシャルが違うんだよね。

 

テストに書いてくる答えにオーラがあるの。

あぁ…もう、積んでるエンジンが違うよね…って感じ。

8000ccぐらいのエンジンを積んでるのね。

 

「これでもか」ってくらい難しいテストを作るじゃない?

それなのに98点とか余裕で取ってくる。

そのくせ、テストが返ってくる前に、こんなことを言う。

「今回のテストって1問間違ってますよね。3番の問題はアかウで迷ったんですが、今思うと逆だったなと。あとは全部合ってます」

 

はい!その通り。

全部わかってる。

「アッタマいいね!」と感心したよ。

 

で、そういう子がさらに勉強するわけ。

学習塾で切磋琢磨し合う。

そりゃ成績はぐんぐん伸びるよね。

 

そういう子はさ、もうね、お勉強ができる子たちの集まる学校に行けばいいの。

そのレベルの子はもう、それでいいのね。

 

僕はそこ、全然否定なんかしてないの。

「高学歴なんて!」とか思ってないの。

 

当たり前だけど、そういう子はどんどん難関校に行けばいい。

8000ccのエンジンを積んでるんだもん。

どんどんがんばって国や世界を動かす大人になればいい。

 

でも、そんな子はクラスに1人、いるかいないかの話なのね。

 

そういえば勉強ができすぎて、テスト勉強をまったくやらない子がいたな。

見ただけで全部覚えてしまう。

理解できてしまう。

 

それで、テスト前になると、こうつぶやく。

「なんでテスト前に、わざわざもう一回勉強するのかがわかりません」

 

あぁ、なるほど…。

 

で、テストやれば全部満点だから、つまらないんだって。

知ってること、聞かれるだけだから。

「どうせ100点」

 

言ってみたかったな、そんなセリフ。

 

…と、そういう子もいるわけです。

 

 

その子が輝けばいいじゃない?

でもね、ほとんどの子は660ccの軽自動車から2000ccのファミリーカーなんだよね。

普通のポテンシャル。

 

それで何が言いたかったかと言うと。

1500ccクラスの子供がですね、2000ccの車が出走するレースにエントリーしたらどうなるかってことです。

アクセルベタ踏みでエンジンに負担をかけまくっても、ついていくのがやっとなわけ。

周回遅れにならないようにがんばるのさ。

 

じゃあ、その子が660ccのレースにエントリーしたらどうなるかって話なわけ。

運転のテクニックがどうとかは言いこなしね。

あくまでもたとえ話だから。

 

でね、そうやって余裕をもってゴールできる子は、高校卒業後の進路に向けての準備も余裕をもってやれるわけね。

赤点付近を低空飛行している子は、卒業するので精一杯なわけです。

 

まあ、それに2000ccクラスも、1800ccクラスも、1600ccクラスも、観客席から見たら、違いはよくわからない…と。

 

だからね、偏差値だけを信じて、「ちょっとでも難しい学校がいい学校」的なノリでどうなのさ?って思うわけです。

 

はじめの一歩はあなたが決めるんだ!

こういうことを書くと「だから、努力しなくていいのか?」みたいな話になる。

そうじゃないの。

精一杯努力するの。

自動車はどれだけがんばったって排気量は変わらない

 

 

でも、人間は排気量は大きくも小さくもできるわけです。

そんなのは、その子次第。

 

660ccの子は1000ccを、1000ccの子は1200ccを目指して努力すればいい。

それは大事なこと。

 

で、1200ccの排気量をもって、「じゃあ、どのレースにエントリーする?」ってことなのね。

 

それを選ぶのはだれだと思う。

そう!この子だよ。

 

「俺はエンジンベタ踏みで行くぜ!」って子は、より排気量の大きなレースに出ればいい。

「私は余裕のある高校で過ごしたいわ」って子は、少し小さな排気量のレースで出ればいい。

 

決めるのは、この子なわけ。

それ、大事だなぁ。

 

義務教育を終えて、ここからは自立の道を歩むわけです。

はじめめの一歩を自分で決める。

これ、すごく大事。

 

「こうしたら?」

「ああしたら?」

ついつい意図を放っちゃうんだけどね。

 

古い価値観を書き換えるのは大変だな

大人はついつい、1200ccのエンジンの子に1500ccのレースを勧めたくなる。

「少しでも上に」

そういう気持ち、よくわかります。

わかるんです。

 

なぜなら、一昔前はそういう時代だったもん。

少しでも偏差値が高い学校の方が有利な時代だったんだ。

 

 

そこはもう間違いなく、給料は右肩上がりだったし、不動産は値上がりするし、年金は安泰だったし、大企業は絶対に潰れなかった。

そういう時代の正解と、今の時代の正解を切り替えきれない大人がまだまだいる。

 

 

偏差値が高い学校の方が優秀な子が集まる?

勉強という視点だけで見れば、たしかに優秀な人材が集まるだろうね。

 

 

でも、人生ってそれだけじゃないでしょ。

学校の勉強なんて、学力のある一面だもん。

自分の周りを見渡しても、おもしろおかしく生きてる人が、必ずしも高学歴ってわけじゃないもんなぁ。

 

 

https://happy4teacher.com/?p=3858

↑この投稿の反応を見て、まだまだ大人って「偏差値」を信仰してんだなってことがよくわかったよ。

 

 

でね、「先生はどう思いますか?」なんて尋ねられる。

 

「えっ!知らないよ、そんなの。

 あんたの人生でしょ?

 行きたい学校を受ける。

 受からなかったら縁がなかったと思う。

 受かった学校が、ご縁のあった学校でしょ?

 そこで輝けばいいじゃない?

 どこの学校に行っても、あなたはあなたでしょ?」

 

まあ、「冷たい」と思えば冷たいね。

でもさ、信じてるんだもん。

あなたはどこに行っても、あなただって。

 

つまりはそういうことなのです。

 

ハッピーな先生の夢を叶える教室

あなたの人生 選ぶのも背負うのも あなたです

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。