子供の自信を取り戻す家族になる。
平均点にこだわる人は多くいます。
「結果が出ないのは、コイツが努力していないからですよ」
そうおっしゃる父親もいました。
働いている方が多いからでしょうか。
父と子の関係って難しいなって思います。
さてさて…
平均点以下の人って、全体の半分です。
半分の人は必ず平均点以下なんです。
それでがんばってもがんばっても平均点以上にはならない。
なぜかって、平均点はがんばった分だけ上がるから。
あれは相対評価。
人と比べて自分はどうか、という評価なのです。
言い換えれば、順位と同じです。
平均点以上になるということは、順位を半分より上げるということです。
で、何度も書いているように、成績なんて上がりません。
勉強が得意ではないのです。
好きではないこと、得意ではないことで「はい上がる」って苦しいことです。
人間は相対評価をすると苦しくなります。
大切なのは絶対評価。
昨日の自分と比べてどうか。
ただその一点でしか自分の成長ってフォーカスできないんですね。
ところが、です。
人間って、自分自身のことが一番よくわからない生き物。
わかっているようでわからないのが「自分」です。
それで、ついつい他者と比べてしまいます。
相対評価をしてしまうんですね。
小学生のころは、
「友達100人できるかな?」
でよかったんです。
でも、思春期を迎えると、「友達」を選ぶようになります。
思春期の子供は、そうやって趣味趣向の似た人との関わりの中で自分を探していくことになります。
他者を鏡にして、自分の姿を映し出していくのです。
人と比べることを通して、自分自身のことを知っていくのですね。
自分で他者と比べてしまうのですから、わざわざ周囲の大人まで比べる必要はないでしょう。
「平均点ぐらい取りなさい」なんて簡単に言うけれど。
それはつまり、「あなたは平均以下よ」って伝えているようなもの。
「昨日の自分と比べて成長できたか」
絶対評価できると、子供は成長します。
でもね、人間って自分のことはなかなか見えないから。
周囲の大人がそれを伝えてあげるといいんです。
「いいね」「がんばってるね」って伝えてあげる。
とりわけ、自信を失っている子供たちにとって、「自分のがんばり」を認めてくれる大人との出会いは貴重です。
まとめます。
人間は、自分を見つめることが苦手です。
だから、他人と比較することで自分を知ります。
それは、ときに自信を失う行為です。
現に自信を失っている子供は多くいます。
テストで平均点以下のレッテルを何度も貼られた子供たちであればなおさらです。
周囲の大人が子供のがんばりを認めることで、失った自信を回復させていくことが大切です。
そこに、子供を取り巻く大人の役割があると思うのです。
子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉
比べないで認めることが、
この子の自信を育むんだよ。