「茶髪は個性か?」という問題


引き続き、校則の話をしよう。

 

髪型は自由がいい。

その方が個性的だ、

と言う話を耳にした。。

 

 

ホントにそうなのか?

髪型を変えたり、

髪の色を変えることは、

個性なのか。

 

 

そんな話をしよう。

 

 

 

髪型なんてものは

自己主張の一種であって、

個性ではないんじゃないか?

 

 

僕はそう思うのよ。

 

 

 

個性って何よ?って話なのだ。

 

 

たとえば、

僕が今から金髪にするじゃん?

 

 

そしたら、

僕は個性的になるのか?

 

 

黒髪は個性的じゃなくて、

金髪になったら個性的なのか?

 

 

ってことは、

隣にもう1人、

金髪の子が来たら、

そいつと僕は同じ個性なのか?

 

 

なあなあ?

個性って何よ?

 

 

テレビのコメンテーターが、

さもわかったような顔をする。

 

 

「学校の先生は古い」と言う。

 

 

でもさ、思うのよ。

個性って、そういうもんじゃねーぞ!って。

 

 

髪型がどうの。

髪の色がどうの。

そういう、

外から手を加えられるようなものは

個性じゃねーんじゃねーか?

 

 

内側から溢れ出す、

あなたらしさ。

 

 

それが個性だろ?

そして、そいつを発揮しやすい場所が学校だよ。

 

 

いろんなやつがいる。

変わったヤツもいるし、

とんがったやつもいる。

 

 

そういう中で、

いろんなやつと接して、

「自分とは何か」を知る。

 

 

そういう中で個性って生まれると思うんだよ。

 

 

「個性的」って言うじゃん?

でもさ、「個性的」ってのは、あくまでも「的」じゃん?

 

 

例えば、だよ。

「ラーメン的な食べ物」ってどうよ?

ラーメンみたいだけどラーメンじゃないよね。

 

 

「いかにも日本人的考え方」ってのはどうよ?

日本人ぽい考え方だよね。

 

 

「的」は「ぽい」なのよ。

つまりさ、「個性的」ってのは「個性っぽい」んだよね。

そんなの個性じゃねーの。

 

 

 

学校は「社会の縮図」だよ。

 

 

ここで、社会を学ぶの。

理不尽も学ぶの。

この荒波の中で個性を磨くの。

自分とは何かを知るの。

 

 

髪型を個性とか言っちゃうバカが教育を語るなよ、って俺は思う。

個性的な意見で、ごめんよ♡ 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。