子どもは工業製品じゃないぞ!

学校の先生 仕事の悩み

一つの枠に納めた方が大人としては都合がいい。

学校って、

結局少ない大人でたくさんの子どもの面倒を見る仕組みなんだよね。

 

 

「みんな違ってみんないい」

そんなふうに言うけれど、

やってることはね、

「みんな同じがいい!」

たったりするわけね。

 

個に応じた指導なんていうけれど、

実際はいくつかにカテゴライズして、

指導しているに過ぎないの。

 

そもそも無理があるんだよね。

 

 

小1になると、まず手の挙げ方ね。

それから返事の仕方ね。

 

そういうことを精一杯仕込むわけ。

ルールを徹底するのね。

姿勢を正しましょうって。

 

そうしとくと

指導が楽なんだよね。

 

で、

そこに乗っかれない子には、

いろんなレッテルを貼るわけさ。

 

それはまるで工業製品のよう。

ラインに載せて作り上げられる工業製品。

不良品を取り除くようにテストするわけね。

 

いいかい?

僕らが育ててるのは、

工業製品じゃない。

40人いたら40通りの育ちをした「未来」なの。

 

 

そう思えば、一人ひとりみんな違って当たり前。

一つの枠に収めようとするからさ、

逆に枠に納まらない子が悲しい思いをするのさ。

 

 

でも、これはなかなか難しい。

この仕組みの中で、

一人ひとりを輝かせるのって、

 

 

簡単じゃないよね。

 

 

枠に納めるんじゃなくてね、

つながり合う感じがいいと思う。

 

 

それぞれの子どもは、

違う個性の持ち主でしょ?

 

 

それを打ち消しあって、

平均的になって、

型通りにハマって。

 

 

それ、

教育じゃないですから。

 

 

「お前はここがすごい」

「あいつはここがすごい」

「あの子はここがすごい」

を生かし合う。

 

 

「お前はここが苦手」

「あいつはここが苦手」

「あの子はここが苦手」

を補い合う。 

 

 

そうやって、

つながり合って補い合える集団をつくることなのさ。

 

 

「これまでの教育」から

「これからの教育」への分岐点だよ。

 

 

子どもをコントロールして、

枠に収めるやり方だと、

ホントに破綻するからね。

 

 

子どもの心をつかむことさ。

大事なのは、そこなんだ。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

子どもを自分に都合のよい枠に収めようとしてない?

 
くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。