子どもは工業製品じゃないぞ!
一つの枠に納めた方が大人としては都合がいい。
学校って、
結局少ない大人でたくさんの子どもの面倒を見る仕組みなんだよね。
「みんな違ってみんないい」
そんなふうに言うけれど、
やってることはね、
「みんな同じがいい!」
たったりするわけね。
個に応じた指導なんていうけれど、
実際はいくつかにカテゴライズして、
指導しているに過ぎないの。
そもそも無理があるんだよね。
小1になると、まず手の挙げ方ね。
それから返事の仕方ね。
そういうことを精一杯仕込むわけ。
ルールを徹底するのね。
姿勢を正しましょうって。
そうしとくと
指導が楽なんだよね。
で、
そこに乗っかれない子には、
いろんなレッテルを貼るわけさ。
それはまるで工業製品のよう。
ラインに載せて作り上げられる工業製品。
不良品を取り除くようにテストするわけね。
いいかい?
僕らが育ててるのは、
工業製品じゃない。
40人いたら40通りの育ちをした「未来」なの。
そう思えば、一人ひとりみんな違って当たり前。
一つの枠に収めようとするからさ、
逆に枠に納まらない子が悲しい思いをするのさ。
でも、これはなかなか難しい。
この仕組みの中で、
一人ひとりを輝かせるのって、
簡単じゃないよね。
枠に納めるんじゃなくてね、
つながり合う感じがいいと思う。
それぞれの子どもは、
違う個性の持ち主でしょ?
それを打ち消しあって、
平均的になって、
型通りにハマって。
それ、
教育じゃないですから。
「お前はここがすごい」
「あいつはここがすごい」
「あの子はここがすごい」
を生かし合う。
「お前はここが苦手」
「あいつはここが苦手」
「あの子はここが苦手」
を補い合う。
そうやって、
つながり合って補い合える集団をつくることなのさ。
「これまでの教育」から
「これからの教育」への分岐点だよ。
子どもをコントロールして、
枠に収めるやり方だと、
ホントに破綻するからね。
子どもの心をつかむことさ。
大事なのは、そこなんだ。
ハッピーな先生になるためのステップ
子どもを自分に都合のよい枠に収めようとしてない?