子どものせいで「やりたいこと」がやれません

犬と少女

僕の講座って、子連れで参加もありなのね。

それで、たくさんのお母さんが参加してくれるの。

 

 

この前ね、妊婦さんのお母さんが参加してくれたのよ。

でね、もう一人、お子さんを連れていたの。

 

 

でね、子どもがグズるわけ。

「ママーっ!ママーっ!」ってね、「こっち見て行動」を取るわけ。

 

子どもの「こっち見て行動」が教えてくれること。

 

もちろん、講座中。

僕の講座はワークが中心だからね。

お母さんが子どもにつきっきりになるとペアの人はワークができなくなる。

 

 

それでね、そのお母さん、どうするかな〜?って思ったの。

そしたらね、お母さんは子どものところにス〜〜っと行って抱っこしたの。

大きくなったお腹の上に幼児が乗っかる感じね。

 

 

母親ってホントすごいよね。

僕はそれを見て、うれしい気持ちになった。

 

 

でね、僕は代わりにペアワークに入ったの。

うん、一瞬の出来事だよね。

 

 

今日はね、この話をもう少ししようと思う。

 

 

子どもの発熱でキャンセル

昨日の講座ね、お子さんの発熱でおひとり、キャンセルがあったんだ。

ここで間違えちゃいけないのはさ、「子どもが熱を出したからキャンセルをした」と思わないでほしいってことね。

 

 

えっ?

「子どもの熱が理由でしょ?」って思うよね。

 

 

そうじゃないんだよ。

「子どものせい」って考えることがさ、「環境の奴隷」なんだ。

 

「環境の奴隷」とは

 

自分の選択に対して、「誰かのせい」「何かのせい」っていう考え方が、人間を奴隷にさせるの。

 

 

子どもが熱を出すじゃん?

でもね、キャンセルをすることを選んだのは、あなたなわけ。

 

 

「子どもの発熱」は環境ね。

そこから何を選ぶかは、あなたに委ねられてるわけ。

これ、ポイントね。

 

 

たとえばさ、自分の親が危篤状態なわけ。

今すぐ家を出て、向かわなきゃいけないのね。

そんなとき、子どもが発熱!

 

 

さあ、どうする?

無理してでも行かない?

連れて歩けないほどの熱だとしても、必死になって看病してくれる人を探すと思うんだ。

 

 

つまりね、「子どもが発熱した」って「事実」に対して、「行く・行かない」を選択してるのは自分ってことなの。

 

 

言っとくけど、キャンセルしたことを恨んで書いてるわけじゃないよ(笑)

「子どもが熱なので家で一人で寝ています。今日は講座に来ました」とか言われたら、あたしゃ追い返しますよ♡

 

 

大切なことはね、それを「子どものせい」って考えないでほしいってことなの。

お母さんたち、我慢すること多いよね。

子どものことで我慢させられることって多い。

 

 

でもね、少しだけ考え方を変えてくれたら楽になれると思うんだ。

 

 

子どもにこんな言葉をぶつけるお母さんがいるのね。

「あなたのせい、私は好きなことができない」って。

 

 

子どもの気持ちで考えてみてよ。

「あ〜、私のせいでお母さんは幸せじゃないんだなぁ」って思うわけでしょ?

それって、互いにとってとても不幸なことよね。

 

 

自分の存在が、大好きなお母さんの幸せを阻んでいるんだもん。

存在を否定されちゃうわけだ。

 

 

でもね、子どもが甘えるのは普通のことだし、子どもが小さいうちは熱だって出すものでしょう?

それ、子どもの問題じゃありませんから。

「それを問題にしているのはだれですか?」って話なわけね。

 

 

だから、忘れないで。

僕らは自分の行動と感情を選択できるの。

この世界からの刺激に反応する「環境の奴隷」ではなく、自らの意思で選択して生きることができるの。

 

 

だから、今起きている現実の責任は100%自分にある。

自分が繰り返してきた無数の選択の結果が「今ここ」よね。

 

 

目に見える事象は同じ。

「子どもの発熱でキャンセルした」だよね。

 

 

でも、本当は異なるの。

「子どものせいで行けなかった」と考えるか、「子どもが熱なので、行かないことを選んだ」と考えるかでは、全然人生に対する「在り方」が変わるわけね。

 

 

「あなたのせいで行けないじゃない!」というエネルギーで子どもと接するのか。

それとも、「お母さん、いっしょにいてあげるね」ってエネルギーで子どもと接するのかで、全然子どもに届くエネルギーは違うわけよ。

 

主体的に生きるってそういうことよ。

 

 

ほら、最初に書いた妊婦のお母さんね。

ニコニコと子どもを抱きしめたの。

その姿が本当に美しかった。

 

 

もちろん、お母さんだってワークをやりたいよね。

でも、グズる子どもを見て、子どもに寄り添うことを決めたの。

そう、自分で選択したの。

 

 

自分で選んだからこそ、とてもいいエネルギーが流れていた。

そうすると、子どもは満たされるよね。

 

 

子どもはね、大人が「環境」を用意してあげないと自分を満たすことができないの。

でも、大人は「環境」に反応せず、自分を満たすことができる。

だれかのせいにしちゃう「環境の奴隷」はね、大人に成長できていないことを表現しているに過ぎないんだよ。

 

 

 

いつもいつも問いかける「しつもん」があるの。

最後にこれを贈るから、自問自答してほしいなぁ。

自分と向き合うことが、幸せにつながる一歩だからさ。

 

 

あなたに贈る魔法の質問

 それを選んでいるのはだれですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。