次々と困難がやってくるあなたへ

心の病 教員

あなたに必要なことしか、眼の前にはやってこない


なんで、あの子は私の言うことを聴いてくれないのだろう。

なんで、あの親は執拗に私を攻撃してくるのだろう。

 

自信をなくしているあなたに贈ります。

 

「がんばっているあなた」の目の前には、次々と困難な状況がやってきます。

しかし、あなたの目の前で起きることは、すべて今のあなたにとって必要なことなのだと思います。

 

もちろん、今は必要に感じないかもしれません。

けれど、未来に「今」を振り返ったとき、きっと目の前で起きていることが、あなたを大きく成長させてくれたと気がつかせてくれるはずです。

 

僕は過去に、毎日のように家庭訪問をし、毎日のように板の間に正座をさせられ、何時間も罵倒され続け、タバコの煙を浴びせ続けられたことがあります。

それが数週間も続いたとき、僕は人間に会うのが怖くなりました。

怖くて怖くて仕方がなく、うつむいていないと、外を歩けなかったのです。

それは、まさに「心の病」でした。

 

そして、それが僕の教員人生の「どん底」でした。

ところが、そんな「どん底」の経験が、僕を大きく変えてくれました。

 

どん底を知ると、人は強くなる

たとえば、学校に大変腹を立てている保護者がいたとします。

 

ひどい剣幕で苦情の電話をかけてきます。

学校に乗り込んできたり、家に来いと言う。

校長も教頭も会いたくないと言います。

 

それでも、僕は平気で会いに行きます。

どれだけ罵倒されても、話を聴き続けられます。

 

「どん底」の経験があるから、もうどんな状況でも怖れることなどありません。

なぜって、あれ以上辛いことはもう起きないことを知っているから。

自分の心の限界を知っているのです。

 

セラピストさんとお話をしていたときのこと。

「僕はもしかしたら、その保護者に感謝すらしているかもしれません」

そんな言葉が自然にこぼれたとき、僕はいわゆる「心の病」を抜け出したと感じました。

 

もしかしたら今、「あなた」の目の前で起きていることは「どん底」かもしれません。

周囲の助けを借りたり、少しお休みをしたりしてでもいい。

そこからはい出してください。

無理のない方法で。

 

その「どん底」を抜けたら、今よりもっと素敵な先生になっているはずです。

いや、人間として、もう一つ上のステージに上がれるはずです。

あなたもきっと輝ける。

僕はそう信じています。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

「どん底」なら、それより下はないのだから、はい上がるだけでいい。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。