あたしゃ、モンスターペアレンツになりたいね。

モンスターペアレンツが学校に苦情を言う

部活動の体験入部

最近の体験入部ってのはすごいね。

 

 

先日、長男くんが体験入部に行ったそうな。

んでね、練習として「10周」走らされたんだそうな。

そのうえ、「集合が遅い」と叱られ、さらに「罰走として10周」走らされて、体験入部が終わったんだそうな。

 

 

なるほど…。

 

 

なるほど…。

 

 

なんか、その前に行った部活動も、ずっと走らされたと言っていたな。

どこの部活も、1年生は走ってばかりだそうな。

 

 

ん?

 

 

体験入部って、何の体験するんだ?

 

 

今どき、身だしなみ検査?

先日は、「身だしなみ検査」なんてものがあったらしい。

 

「昭和」か?

 

 

で、「前髪がかかっている」と先生様はおっしゃるわけ。

ずっと生徒指導をしていた僕からすると、「これのどこが?」って長さなんだけど。

先生様はそうおっしゃるわけ。

 

 

でも、長男くん真面目だからね、自分で切って変な風になってんの。

仕方がないから、僕が「ウイ〜ン」とバリカンで、全体の長さをきれいに整えたんだな。

 

 

そしたらまた、身だしなみ検査に引っかかったらしい。

 

 

「はあ?」

 

 

思わず、声が出ちやったよ。

 

「今度は何?」

 

 

「耳の横が、1ミリぐらいかかってるって…」

 

 

マジか?

1ミリって…。

 

 

たしかに、そうだ。

アタシャ、プロじゃないからね。

12mmぐらいのアジャスターで耳周りをカットすると、そりゃ1ミリくらいかかる。

 

 

そこは仕方なくないか?

 

 

本当は、怒鳴り込んでやりたかったけど、子どもに肩身の狭い思いをさせたくないからね。

スレスレのキワキワで、耳周りをスッキリしてやったのだよ。

 

 

でもさ、でもさ。

思うのだ。

 

そこまで要求するってことは、こっちだってそこまでアンタらに要求してもいいってことだよね?

 

 

モンスターペアレンツになりたい♪

君たちの定期テストも成績も、全部学習指導要領と照らし合わせちゃうよ?

開示請求しまくって、全部点検しちゃうよ?

それを、一番忙しい時期にぶつけちゃうよ?

 

 

言っとくけど、本気でやったら、学校ぐらい簡単に追い込める。

いちいち、怒鳴り込んで、グダグダやってる普通のモンスターペアレンツじゃないからね。

 

 

ふふふ。

 

 

マジで。

 

 

あのね。

 

学校ってさ、まず保護者の協力なんだよ。

「学校と家庭がどれだけ手を取り合えるか」なのにな。

 

 

春からソッコーで、「何だ?この学校」って思われてどうするよ?

 

 

しつもんしてもよろしいかのう?

で、何がカワイソーってさ、学級担任の先生が一番カワイソーだよ。

だって今年から家庭訪問に僕がいるわけ。

僕が先生なら、絶対イヤだね。

父親が僕なんて絶対イヤ!

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

「では、しつもんします」

 

「体験入部で伝えたいことは何ですか?」

 

「そのために、どんなことができますか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

さあ、この「しつもん」の答えが「罰走10周」につながるのだろうか。

『魔法の質問』は、どんな答えも正解だけど。

家庭訪問での僕の質問は、「正解」があるからな!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

「身だしなみを整えると、どんな良いことがありますか?」

 

「逆に、1mm耳にかかると、どんな良くないことがありますか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

うむ…。

「しつもん」って怖いよね…。

 

 

「本質」がわからず、「教育」を行う。

まあ、正しくは「教育っぽいこと」を行う。

 

 

すると、「これまで」のやり方に固執してしまう。

 

 

考えてないから。

頭を使ってないから。

これまでの正しさを踏襲してしまう。

 

 

脈々と受け継がれる昭和の教育

だから、学校は変わらないのだ。

 

 

学校に苦情を言いに行くときの質問

この小見出し、すごくない?

先日、学校に保護者で要望を伝えに行くんだけど…というご相談をいただきました。

 

 

僕がたった一つだけ伝えた「しつもん」があります。

 

 

「学校としてではなく、あなた自身にできる小さな一歩は何ですか?」

 

 

そんな「しつもん」を教頭先生に問いかけたんだって。

そしたら、これまで動きが鈍かった学校が、ソッコーで動いたらしい。

 

 

すごくない?

あ〜…、こんなこと書いていたら、家庭訪問の日は、妻に家を追い出されそうだなぁ…。

 

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

あなた自身にできる小さな一歩は何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。