先生やるって覚悟がいるんだぜ

生徒指導 教育者

教育のこと、まだまだわかってないんだよ

これまでいろんなことがありました。

いろんな子どもたちと出会ってきました。

いろんなお父さんお母さんと出会ってきました。

 

右も左も分からない若いころには、いっぱい迷惑もかけてきました。

失敗の連続でした。

そのたびに、いろんな先生方に助けていただきました。

 

あのころから、どれだけ成長できたのかはわかりません。

授業も学級経営も生徒指導もたくさん学んできて、ようやくわかったことがあります。

たったひとつだけわかったことがあります。

それはね、まだまだ何にもわかってないってこと。

無知の知

人を育てるってことに対して、まだまだな〜んにもわかっちゃいないんです。

 

 

 

胸を張って教育者を名乗れますか?

学校の先生というお仕事。

仕事ではあるけれど、これはもう生き様なんです。

 

だから、オンもオフもありません。

365日24時間、教育者なの。

 

たしかに、ストレスフルなお仕事です。

心を壊す先生も、身体を壊す先生もいます。

 

ずっと教育者をやってたら疲れないか、って?

ずっと先生やってるのは疲れますよ。

でも、教育者であることは疲れません。

なぜって、生き方だから。

 

本気でこの仕事をしようと思ったら、覚悟が必要なんです。

目の前の子どもたちを愛するってことは、覚悟が必要なんです。

子どもたちの失敗を笑って受け入れられるのは、全部受け止める覚悟があるから。

 

そうやって受け止めながら、もっと子どもたちをハッピーにしたい。

もっとお母さんお父さんの気持ちを受け止めたい。

人を育てるってことを探求したい。

 

15年この世界で生きてきて、まだまだわかってないんだからさ、わかったつもりになっている若い先生を見ることがなにより悲しい。

なにをわかっているのですか?

そんなの傲慢です。

 

素敵なメッセージをいただきました♪

先日のワークショップに参加してくれた大学生の子がメッセージをくれました。

 

メルマガを読ませていただきました。

心を打たれました。

私が今まで通っていた学校は小、中、高どこもとても平和で真面目な子の多い学校ばかりでした。

実習で行かせていただいた小学校も本当に良い子ばかりの学校でした。

ゼミの関係で障害のある児童と触れ合うことは何度かありましたが、悩んでしまうほど深く触れ合う機会はまだありません。

なので、わたしにとって先生になれたときの不安は、たくさんあります。

 

現場に立った時、今まで自分の知っていた『学校』『児童』とあまりにも違った時対応できるのか、立ち向かえるのか。

しかし、先生の文章を読ませていただき、そういう考え方すごく素敵だ、すごく人間的だ、こういう先生になりたい、こういう考え方を常に持ちたい。

そう感じました。

いざ立ち向かった時すぐにそう思うことはもちろん難しいとは思いますがそんなとき、先生の文章を思い出したいと、とても思いました

 

残念ながら、「恋に落ちました」とは書いてありませんでした…♡

僕はこんな返事をお届しました。

 

 

対応できるのか?

立ち向えるのか?

何も怖れる必要はありません。

大切なことはいつだって子どもたちが教えてくれます。

子どもたちから学ぶ謙虚な姿勢をもつこと。

そして、いつだって目の前の子どもたちの幸せを考えること。

 

決して大人の都合ではなく、子どもたちを自分の中心に置いておく。

たったそれだけのことなのです。

 

けれど、慌ただしい毎日の中で、先生を志したころの初々しい気持ちを忘れてしまうことがあります。

だれもが最初は高い志をもっていました。

 

だからこそ、あなたのような若い方々が、志を心のど真ん中に刻んでおくことが子どもたちの幸せにつながると信じています。

 

 

心のど真ん中に志を刻む、そんな覚悟のある人が教育者なんだと思います。

と言いつつ、けっこうカッコいいことを書いてみた。ははは…。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 無知の知を自覚し、子どもたちのすべてを受け止める覚悟を決める。

 
くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。