自分ができないこと、子どもに要求してない?

子どもが言うことを聞かない

大人はいろいろ要求しますね。

あれをしなさい

これをしなさい

 ホントによく要求をします。

 

 

子どもは「こうでなければならない」。

そんなものが多すぎるような気がするのです。

 

 

たとえな、子どもに読書をさせようとします。

読書嫌いの子は多くいます。

やはり読書は大切です。

 

 

で、「本を読みなさい」とやってしまう。

ところが、子どもなんて思い通りには行かないもので。

ぶつかってしまうこともしばしば。

 

 

それで、大人は本を読むかというといかがでしょう?

「読む暇がない」なんて言うけれど。

 

 

毎朝、電車で僕は本を読みます。

周りのビジネスパーソンのほとんどスマホをイジってるんですね。

SNSをやってるか、ゲームやってるか、動画を見てるか。

 

 

本を読んでいる大人って、ほとんどいないんですよね。

電車の中に限らず、実際、読書をしない人も多いそうですね。

長い文章を読むと眠くなるって。

 

ところがどうして。

大人は子どもたちにはそれを求めます。

子どもたちはそんな大人のことを見ているのですね。

 

 

「好き嫌いはするな」とか。

「食べ物は残すな」とか。

「靴は揃えろ」とか。

 

 

「子どもはこうあるべきだ」

そういうものが多すぎるように感じるのです。

 

 

子どもに要求していること、僕にはできないんです。

大人が子どもに要求していること。

ぜんぶできたら結構な聖人になってしまうと思うのですね。

 

 

僕なんて、もう自分が「できないところだらけのダメな大人」である自負がある。

いや、もうね、「できない」という自信がある。

 

 

だから、生徒が忘れ物しても叱らないの。

そのかわり、僕が忘れても許してねって。

 

 

ちょっとぐらい遅れてきても叱らないの。

僕だって遅れることがあるんだから。

 

 

ゆるいね、ゆるい。

いいかげんな指導だって後ろ指さされたっていいんです。

 

 

僕はそのぐらいでちょうどいいと思ってるんです。

 

 

で、じゃあ、クラスが荒れるかって言ったらね、そんなことはないの。

「生徒はこうあるべきだ」

そんなものを手放してるからかもしれませんね。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

子どもに要求することは自分ができてる範囲するのが心地よい。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。