教室も家庭も空気を整えると上手くいきます。

子育て 環境

中学校の先生は、いろんな教室で授業をするでしょ。

「やりにくい」「やりやすい」ってのは確かにある。

 

 

雑な担任が育てた教室って確かにやりにくいんです。

なぜかって、教室がギスギスしているから。

 

 

空気が整っていない。

 

 

 

これね、教室を構成するメンバーの質じゃないんです。

もちろん、春先はそういうところがあります。

集まった児童生徒の質で、どうしてもガチャガチャする。

そして、それはフタを開けてみるまでわからなかったりもします。

どうしたって落ち着きのない学級ってあるんですね。

 

 

でも、ちゃんとした先生の教室は、ゴールデンウイークを過ぎたころには整うんです。

 

 

春に学級編成をする。

一年間、どんな児童生徒が一つの教室で暮らすか、学級のメンバーを決める。

僕は自分の学級にどんな生徒がいるかなんて、16年間気にしたこともない。

 

 

やんちゃな子がいようが、おとなしい子がいようが、どうでもいい。

手のかかる子が何人いても構わない。

どうせうまくいくんだから。

問題は子どもではなく、僕だから。

僕自身がきちんと仕事をしていけば、学級は必ずうまくいく。

 

 

うまくいくことを知っている。

うまくいく方法を知っている。

僕は「良い学級」にしか出会わない

 

 

だから、毎年一番大変そうなクラスをいただく。

「大変そう」ってのは周りの評価ね。

周りの人には大変そうに見えるんだけど、僕には見えない。

 

「このクラス、大変そうだね」

 

「じゃあ、僕のクラスで」

 

それでいい。

 

 

だって、どうせうまくいくんだもん。

一年の終わりには、僕のクラスでよかったと思ってもらえるように精一杯志事をするだけ。

どうせ思ってもらえるんだもん。

 

するべきことはたった一つ。

教室を安心安全な場にすること。

教室の空気を整えること。

そのためには、丁寧に丁寧に子どもたちと接することなんです。

 

 

 

で、こういうことは家庭でも同じなわけ。

家庭の空気を整える。

これが大事なわけですよ。

 

そしたらね、子どもと丁寧に接すること。

「丁寧に接する」ってのは、「心を込めて、よ〜く聴く」ってことです。

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

子育て環境を作るなら、空気を整えることから。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。