「遊びたいから学校休む!」なんて言われたら

学校を休みたい 遊びたいから

 

「今日は学校休みたい」と娘が言うの。

遠方から友人が我が家にお泊まりに来ていたんですね。

それで「遊びたい」と言うわけです。

 

なるほどな…と思う。

「学校に行きたくない」というわけじゃなく。

「遊びたいから」なんて理由。

 

あぁ、俺だって休みたいよ。

だから、その気持ち、わからなくもない。

 

それで、妻は「そんな理由で休むな」と言う。

まあ、その気持ちもわかるのさ。

(遊びたいから休むなんてフザけんなよ)と。

 

「お母さんは学校に電話しないよ!」

 

なるほどな。

それじゃあ、今度は学校の先生が困るだろうな。

わかる!

わかるなぁ…。

欠席連絡してこない親、いるもんなぁ…。

こちらから電話したら「忘れてました」って。

 

それで、次の展開!

 

「お父さんに聞いてみなさい!」

 

おいおい!

結局、困るのは僕だったか〜!

まあ、こういうときこそ父親の出番なのだ。

どうする?父ちゃん!

 

「遊びたい気持ちはわかる。

 でも、お母さんは電話したくない。

 電話がないと先生も困る」

 

あぁ、そうか。

結局、変えられるのは自分だけ。

娘よ。

自分がそうしたいなら、自分で行動するしかないわけだ。

 

それで、こんなやり取りをしました。

 

「今から学校に行って、今日友だちと遊ぶから学校休みますって言いにいけばいいんじゃない?」

 

「えっ!それはヤダ」

 

「だって、遊びたいんでしょ?

 じゃあ、そのために行動すればいいんじゃないの?」

 

「お父さん、電話してよ」

 

「えっ、ヤダよ。お母さんがかけたくないもの、父ちゃんだってかけたくないね」

 

「う〜ん…」

 

「自分がどうしたいのか、が大事ね。

 そのためになにができるだろう?って自問自答するのが大事ね。

 で、行動するのが大事ね」

 

「電話じゃダメ?」

 

「だって、電話だと親と代わってってなるでしょ?お母さん、そんな理由で電話したくないんだって。自分でそうしたいなら、行動して、その責任も全部背負んなきゃな」

 

「うーん…」

 

「学校に行くのが辛いってなら、父ちゃんいくらでも電話してあげるけど、遊びたいってのは、別に僕ががんばる場面じゃないよなって思うな」

 

「それはそうだけど」

 

「だから、行動しよう。遊びたいんでしょ?」

 

「そこまでして遊びたくはない…」

 

「そうなの?」

 

「学校に行く」

 

「あぁ、そう」

 

 

こういうことの繰り返しだな。

子育てしてると、毎日お試しごとがやってくる。

なにが正解かなんてわからないけれど。

 

誘導したかもな。

意図を放ったかもな。

子育てって、やっぱ難しいです。

 

 

大切なのは対話なんです。

「ああしなさい」

「こうしなさい」

そうやって言うのは簡単だけど。

 

この子を1人の人格として最大限のリスペクトするんだ。

子供扱いしない。

スタートラインはそこなのさ。

 

今日も子供に育ててもらったなぁ。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

子供からのお試しごとが私を成長させてくれる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。