「正義は勝つ」ほど怖いものはない。

不登校

9月の初めだったか、世界的に有名なジャズ・トランぺッターの日野皓正さんが男子中学生を公衆の面前で往復ビンタするなんていうニュースが話題になりました。

センセーショナルな映像がワイドショーで何度も放送されました。

 

 

当初こそ、日野さんを批判する空気があったものの一転。

事件の内容が明らかになるにつれ、男子中学生にも非があったことがわかってきます。

すると、「体罰もやむなし」という空気感に変わりました。

 

 

おやおや。

そうか。

非があったら、殴ってもいいのか。

なんだか不思議な話だなぁと思って、見ていました。

 

 

そしたら、今度は大相撲の暴力問題です。

 

 

横綱日馬富士さんが、貴ノ岩さんに暴行を働いたという事件です。

貴乃花親方がどうのこうの、ビール瓶で殴った殴ってないの、いろいろやっています。

まあ、これだって当初は、暴力行為を働いた日馬富士さんを非難する空気感でした。

 

 

が、事件が明るみになるにつれ、貴ノ岩さんが横綱に対して失礼な態度をとったことがわかってくると、これまた空気が一転します。

 

 

あ〜、そうなのか。

先輩とか、年上とか、第一人者の前で失礼な態度を取ったら、暴力もやむなしなのか。

 

 

昔、担任するクラスの女の子が、先輩に呼び出されて殴られるなんてことがあったなぁ、とふと思い出しました。

先輩に対して挨拶がない、なんて言ってね。

 

 

この国の空気は、案外「昭和」です。

体罰を容認する空気に、違和感を覚えるわけです。

何があっても暴力は絶対ダメ!って感じじゃないのね…。

 

 

 

あ〜なるほど。

殴られる方にも非があるわけ。

非があったら殴られても仕方がないわけ。

 

 

なんかそれ、「いじめられる奴が悪い」的空気と似てると思うんだよね。

 

 

話は変わるんだけど。

 

 

芸能人やら政治家の不倫のニュースが後を絶ちません。

次から次にまあ…。

そろそろ飽きてきたよね。

 

 

これまた不思議なんだけど、男性の不倫に対して妙に寛大だよなって思うのです。

ミュージシャンに、お笑い芸人に、落語家に。

 

 

一方、女性の不倫は徹底的な叩くよな〜と思うのは気のせいでしょうか。

やっぱ、この国の「昭和感」はハンパないっス!

 

 

僕はベッキー、好きなんですけどね。

 

 

いつまでたっても世間の目が許してくれないのはなぜなんでしょう。

この、一度非があったら徹底的に叩く空気感もまた、いじめの構図と同じだよなぁと思うのです。

 

 

そうそう。

いじめっ子に話を聞くと、最初はね「いじめている」って認識はないんだよね。

「いじめられっ子」に非があるって言うわけ。

 

 

正義ってのは怖いよ。

いじめている側は、圧倒的に正義なポジションから物を言っていることが多い。

「勧善懲悪」ぐらいのつもりでいることが多いのよ。

「いやいや、お前のやってることはいじめだから」って教えてやって初めて気がつくのね。

 

 

「いじめ」の指導って、「それ、いじめだからね」って気づかせることから始めるわけよ。

いじめる奴も「いじめ」だけど、見ているだけの奴も「いじめ」の空気を作ってるんだよ、って指導していくわけじゃん?

 

 

いじめてる側に「いじめ」っていう認識がないってのはポイントだよなって思う。

 

 

なんだかこの国にはびこる大人の空気感を感じるにつれ、「そりゃいじめなんてなくならないよな」って思えて仕方がないのです。

そんな大人の姿を子どもたちはよ〜く見ているわけです。

気に入らないやつは徹底的に叩くとか、非があったら暴力もやむなしとか、なんだかな〜と思うわけさ。