価値観を押し付け合うと苦しいんだよね

批判を問いに変える

価値観を押し付けられると苦しい

 

親は、どうしても自分の価値観を子どもに押し付けたくなる。

旦那さんは奥さんに自分の価値観を押し付けたくなる。

先生は生徒に。

上司は部下に。

価値観を押し付け合うとき、そこにジャッジが生まれる。

 

 

他者を批判したくなる。

正解、不正解を考えてしまう。

 

 

自分の価値観を大切にするならば、

他者の価値観も大切にしてみることが大切だ。

 

 

人間関係は鏡だから。

愛すれば愛される。

大切にすれば大切にされる。

 

 

一方で、傷つければ傷つけられる。

人間関係は、そういうふうにできている。

 

 

価値観を押し付けたくなるのは、

「こうでなければならない」

「こうすべき」

が存在するからだ。

 

 

「普通はこうだよね」

「常識で考えたら、こうでしょ?」

 

 

そんな思いが、

価値観を押し付けてしまう。

 

 

「みんな違って、みんないい」なんて口ばっかりで。

本当は「みんな同じ」がいいと思っている。

 

 

「みんな同じ」を強要するノリ

 

「みんなで満点を目指そう」とか、

「集団競技で優勝しようぜ」的なノリが苦しい子もいる。

 

 

が、多くの学校の先生はそういうことに気がつけない。

「足並み」を揃えるってのが大好きだったりする。

 

 

ところが、

僕のクラスはだいたい、

問題を抱えた子どもたちがいた。

意図的に集めている部分もあった。

 

 

たとえば、外国人の子がいたとしよう。

ひらがなからスタートみたいな子がいれば、「全員で漢字テスト満点を取りましょう」的なノリは難しい。

 

まあ、そんなわけで、その他もろもろいろんな事情を抱えているから、No.1を目指すノリは、どんな行事でも難しかったわけ。

 

「優勝目指して、みんなで一丸となって…」みたいなノリって、舵を切りやすい。

ついていけない子を叱咤激励し、ときは排除し、No.1を目指す。

そういうやり方は、簡単だ。

 

 

これ、よく教室で行われちゃうパターンだよね。

ところが、そういうことがそもそも初期設定でできないクラスを受け持つことが多かったわけだ。

 

 

ただおもしろいもので、No.1を目指す必要がなくなると、「みんな違って、みんないい」は実践しやすくなる。

それぞれが大切にしたいことを大切にするクラスができあがる。

すると、いじめが起きない。

 

 

人間を「できる子」「できない子」でジャッジしなくてすむから、いじめが起きない。

 

まあ、おもしろくないのは、常に1番を目指してきた「学校信者」の子どもたち。

コンクールでも体育祭でも、一位を目指さない僕は、やっぱり「やる気のない先生」になる。

もちろん、1位を目指すのが辛い子どもたちから見ると「良い先生」となる。

 

 

ジャッジし合う世の中は大変じゃ!

 

この「良い」「悪い」ってのはジャッジ。

それは主観であって事実じゃない。

 

ある親や生徒から見れば、「あの先生はやる気がない」となる。

ある親や生徒から見れば、「あの先生は優しい」となる。

 

 

人それぞれに基準があって、その価値観でもってジャッジしているに過ぎない。

 

 

ところが最近、SNSを見ると、よく「学校」や「学校の先生」に対する批判的な記事を目にする。

もちろん、僕が「学校の先生」だったこともあって、そこにフォーカスしてしまうのだと思うけれど。

 

 

SNSは一方的に情報発信ができる。

自分の価値観に合わない「学校」や「学校の先生」をいとも簡単に批判できる。

 

 

人間が描くものなんて、いくらでも脚色ができる。

すべての表現物は作者が意図をもって切り取るわけ。

だから、その投稿を見れば、さらに批判的なコメントを呼び込む。

 

「◯◯ちゃんって、おかしいんだよ!」

「え〜っ!それおかしい!間違ってるよね〜」

 

そんなノリは「いじめ」に近い。

LINEで陰口を叩いているのに似ている。

 

 

だから、そういうの、好きじゃない。

 

 

 

それはある一面でしかない。

自分の見えてる範囲だけでジャッジしているに過ぎない。

 

「学校が悪い」と批判していてもつまんなくね?と思うんだよね。

 

 

批判からは何も生まれない。

大切なのは、そこに「問い」をもつこと。

「で、どうすんの?」ってのが大事なわけ。

 

 

いいよ、批判しても。

 

でも、それで何かが変わるわけじゃないんだよね。

 

 

 

創造的に人生を生きるためのしつもん

批判を「問い」に変えるために、どこにフォーカスしますか?

 

くればやし ひろあき

人間関係研究家 社会起業家

公立中学校の先生を16年間勤めて独立。その経験を生かしたリレーションシップ講座を全国で開催。関係性を整えることで子どもの能力を最大限に引き出す方法を伝えている。
北は北海道から南は沖縄まで、精力的に講演活動を行うほか、STR(素質適応理論)を用いた個人セッションが人気で現在2ヶ月待ちである。

また、「幸せなお母さんが増えることが幸せな子どもたちにつながる」と考え、お母さんのための学び場『precious life college』を妻とともに主宰。現在は4期目。

子どもの自殺を問題視し、2016年にはクラウドファンディングを成功させ県内8会場映画上映ツアーを敢行。2017年より刈谷市の自殺対策計画策定委員を務める。2017年には児童虐待に着目し、「子育て万博2018inあいち」を主催、「子どもとつながるしつもんカレンダー」をリリースするなど、社会起業家としても活躍している。

3児の父でもある。