「教室」を安心・安全な場所にする

先生が非暴力的な存在になる

「ハッピーな教室」で起きていること


教室を「安心・安全な場所」にするためには、教室から「暴力」を一掃しなければなりません。

 

それが「ハッピーな教室」です。

 

「ハッピーな教室」では、子どもたちは「ありのままの自分」を楽しんでいます。

 

教室は「ありのままの自分」でいられる場所。

 

僕は子どもたちに、何度も何度も伝えてきました。

 

「先生はいじめを許さない」

 

これは、学級開きの日に配布する「学級通信」にも必ず書くことです。

 

「教室で悲しい想いをする級友をつくりません」

 

クラスに掲げる「10ヶ条」の1文です。

 

これは、クラスにおいて「憲法9条」のような存在です。

 

もちろん、勝手に解釈を変えることは許されません…。

 

教室では、ワールドカフェの手法を用いて、価値観や思考を共有し合うことを繰り返し行いました。

 

そして、僕自身が「非暴力的な存在」であることに努めました。

 

その結果、教室はこれまでの教室とは異なる空間に変わっていったのです。

 

それはまさに、「ハッピーな教室」でした。

 

ありのままでいられる教室づくり

 

異なる価値観を示したとき、「ハッピーな教室」で暮らす子どもたちは、「そういう考え方もあるんだね」と、その異なる価値観を許容します。

 

「そんなのおかしいよ!」と、攻撃することはありません。

 

戦う必要がないからです。

 

「どちらが正しいか」ではなく

「どちらも正しい」

 

勝ち負けではなく「引き分け」が大事。

 

「ハッピーな教室」では、真の意味での「みんな違って、みんないい」が実現しています。

 

それは、個々の生徒がそれぞれ自分勝手な行動をしているのとは違います。

 

互いの個性を尊重し合う。

 

互いの価値観を尊重し合う。

 

互いの感情を理解し合う。

 

そういうことが、自然にできるクラスなのです。

 

暴力の基礎の上に、

平和は訪れません。

 

教室を「ハッピーな教室」に変えたければ、まず先生自身が「ハッピーな先生」に変わることです

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 「ハッピーな教室」にするために、

 「ハッピーな先生」になる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。