大きな課題には、「チーム学校」で向き合う

チーム学校 いじめ 学級経営

いじめについて、メッセージをいただきました

いじめが起こっていると聞くと、いつも当事者を呼び話し合って事実確認をして「これからは、こんなことしないように」と言っていったん終わります。

でも、同じようなことが次の日もその次の日も繰り返し起こります。

その都度「またかぁ~」と思いながら繰り返し指導しますが改善されてきません。

親に伝えても、加害者が被害者に謝りにいっても何ら状況は変わりません。

それどころか、さらにひどくなっていきます。

 

加害者の方は面白がっていじめているようで、しかも「あいつはいじめられても仕方がない」という感じです。

そして、そんな考えをもった子どもがクラスの中に少しずつ増えていきます

というよりかその考えに従わざるを得なくなってしまいます。

何か子どもたちの感覚が麻痺している、麻痺させられているかのようです。

でも、その麻痺は子どもたちにはわかっていて作られているものです。

 

そこまで分かっているけど自分は指導できていません。

というよりか自分が教室であるいは一人、孤立してしまうのではないかと思って、そこまでいじめ問題に踏み込めていません。

その時点でどちらが教師か子どもか分からなくなっていますが。

踏み込んでも孤立、踏み込まなければ「先生に言っても無駄」と思われ悔しい思いをしてしまいます。

 

一人になる、孤独になるその気概を持っていないといじめの指導が上辺だけのものになってしまうと思います。

相手よりも自分をかわいく思っていていることをいつも痛感させられます。

 

 

いじめの問題に直面するとやはり加害者と被害者にフォーカスしてしまいます。

そして、周りは「知らないよ。気付いていない。みていない。」の無関心を装っています。

ひょっとしたら、知っていても言わないだけかもしれません。

言わなければ自分が被害をこうむることもありません。

 

ある男の子への男女問わず暴言、暴力がとまりませんでした。

岩手県の矢巾町で起こったのと同じようなことが教室でも起こりました。

 

でも、子どもたちは「腹立つでやってしまう。」といったことをよく言いました。

ある子どもとは話し合いの土俵にもたてなかったし、自分自身がたてなかったです。

ただ、「先生大変なことがおこっている」と教えてくれる子どももいます。

 

でも、その時の自分は、クラス全体へ働きかけることはできませんでした。

自分がクラス自体へ「話しかけてもだめだろう」とあきらめていたからです。

結局当事者同士での解決で終わりました。

当然、いじめは終わりません。

続きました。

 

「あの子どもたち最後の1年間の6年生のとき、楽しくなかっただろうな」

 

自分自身にも「何とかする」という気概も不足していました。

もっとクラス全体で解決していく術を考えて問題にぶつかっていったら変わっていったのかもしれません。

教師一人で背負い込みいじめ問題にぶつかっていくと、解決するかあきらめてしまうかのどちらかになってしまうように思います。

 

いじめの指導に悩んでいるあなたへ《前編》

いじめの指導に悩んでいるあなたへ《後編》

 

「チーム学校」で課題と向き合う

世界最大の日本人学校で生徒指導部長をさせていただきました。

小1から中3まで1500人の大所帯です。

 

そこで感じたのは、中学校と小学校の文化の違いでした。

中学校って、生徒指導主事さんとか生徒指導部長とか生徒指導の中心になる人がいましてね、さらに各学年に生徒指導担当がおりまして、わりと情報がスムーズなんですね。

自分の教室以外にも授業に行くので、いろんなところに目が届くわけです。

 

でも、小学校はなかなかその部分がうまくいかないで苦労しました。

生徒指導の情報をまとめているのが、生活指導の先生なのか、教務の先生なのか、ちょっと曖昧だったりもして。

 

でね、

いろんな工夫をしまして、情報伝達がスムーズに行くようにしましたし、大きな案件はちゃんと学校全体で取り組んでいく体制を2年間で作りました。

 

でもね、最初は本当にうまくいかなかった。

気持ちがスレ違うこと、たくさんありました。

そしたら、あるベテランの先生が教えてくださったんですね。

 

「小学校ってさ、慣れてないんだよ、そういうの。

 全部自分で抱え込んでしまう。

 どこまでが自分の裁量で、どこからが周囲の助けを借りるかってのが難しいからさ」

 

学級王国よりもチーム学校!

学級王国になりやすい、というお話をよく耳にします。

王国をつくれてしまう先生は、まだいいんでしょうね。

 

苦しいのは、王国をつくれない先生たち。

「助けて」って言えない。

「教えて」って言えない。

「苦しい」って言えない。

 

そんな状況があるのかもしれませんね。

 

でもね…

 

それで一番悲しい思いをするのはだれですか?

そうです!

子どもたちです。

 

力のある先生ばかりじゃない。

大学出たら、ポンと教室に入れられて「先生」と呼ばれる。

助けてもらえるのは最初のうちだけ。

そこで力をつけられなかったら、本当に大変。

 

で、力をつけてこられなかった先生って意外なほど多い。

なにせ、そんなメッセージがいっぱい届きますから。

「こんな先生がいるんです!💢」みたいな。

 

だからこそ、チームで課題と向き合う体制をつくることって本当に大事。

そういう意味では、学校でリーダーたるべき人が、本当の意味でリーダーシップを発揮できることが必要なんだろうと思います。

で、本当の意味でのリーダーがいるだろうか?

本当の意味でのリーダーを育てているだろうか?

…という新たな課題が見つかるわけで。

学校もなかなか大変です。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

チーム学校をつくるために、どんなことができますか?

 

くればやし ひろあき

公立中学校で16年間3000人以上の子どもたちと出会ってきた思春期の子どもの専門家としてメルマガ配信。当初、学校の先生に向けて発信したが、先生たちには見向きもされず。なぜかお母さんたちの心を掴んでしまい、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に呼ばれるようになる。個人セッションをスタートすると、お母さんたちで行列ができる。
気がつけば、幼保小のPTAや高校生、なぜかシルバー人材センターまで、いろんなところに呼ばれる講演家に。
「お母さんとお母さんをつなぐ」をコンセプトに『子育て万博』を主催。妻とともにお母さんコミュニティー『プレシャス』を主宰し、名古屋にてお母さんのための寺子屋『ラブリー』を開校。
また、STRインストラクターとして年間350名が入門講座を受講。その上位講座である門下生養成プログラムは全国16都道府県から参加し、3日で満員御礼となる。
365日、子育てからパートナーシップまで、人妻たちの悩みに寄り添う生活を続けている。
妻と3人の子どもの5人家族。1978年生まれ。出身地名古屋。