いじめが起きない学級づくり
「いじめ」を解決することほど難しいことはない
「いじめ」が起きたときに必要な「時間」と「エネルギー」。
そして、失う「信頼」。
「いじめ」は起きてしまうと、それを解決するのは、決して容易ではありません。
僕は、教員生活のほとんどの時間を「生徒指導」の担当として過ごしてきました。
では、「いじめ」はなかったのか。
そんなことはありません。
大きなものから、小さなものまで、たくさんの「いじめ」と出会ってきました。
そのすべてを解決できたのか。
本当の意味で解決できたのか。
そう問われれば、僕には解決できなかった「いじめ」がたくさんあります。
いじめのニュースを見た人が、「いじめを解決できない無能な先生」と書き込む。
そんな書き込みを見て思うのです。
「いじめの解決」
そんなに簡単じゃないです。
叱ればいい?
罰すればいい?
それで解決できるぐらいなら、大人の世界の「いじめ」だってなくなっているはずです。
僕には解決できなかった「いじめ」がたくさんありました。
「いじめ」と認識できるレベルになってからえは遅いのです。
はっきりと「いじめ」と認識できる形にまでなってしまってから手を入れるのでは、もう遅すぎるのです。
人が何十人も暮らしていれば、ぶつかったりすれ違ったり、人間関係の摩擦は其処彼処に潜んでいます。
それが人間社会です。
早期発見。
もちろん大切です。
迅速な対応。
もちろん大切です。
でも、一番大事なのは、予防です。
いかにして「いじめ」が起きない土壌をつくっておくか。
人間関係の摩擦を、摩擦のうちに対処できるか。
たとえば、摩擦が起きないように、潤滑油を流しこむ。
摩擦熱で発火して炎上する前に、いかにしてその摩擦に手を打っていけるか。
これがポイントです。
「いじめ」が起きてから使うネガティブなエネルギー。
「いじめ」が起きる前に使うポジティブなエネルギー。
どちらのエネルギーがあなたにとって、そして子どもたちにとって有益でしょうか。
ハッピーな先生になるためのステップ
「いじめ」は予防することにエネルギーを注ぐ