いじめられている子が、 いじめられていると感じたら 、それはいじめです。


こちらのブログ記事についてご感想をいただきました。

ブログ「なぜ人はひとりでは生きられないのか」

 

いただいたご感想は次の通りです。

 

一つ疑問に思ったことがあります。

いじめについて、「人間として不自然」という話がありましたよね?

でも、昨日のブログの中で、サルの世界にも秩序を乱した場合は、暴力などで制裁されて、最も厳しいのが無視だと書いてありました。

 

暴力を用いることや無視は、一般的に言っていじめだと判断されるものです。

いじめは人間に限ったことではないのではないですか?

 

 

そしてもう一つ。

クレさんのおっしゃる定義だとすると、人間社会にある「村八分」的なことは、いじめではないと判断します。

社会的制裁としての暴力や無視は、いじめとは含めないと考えたいものです。

 

 

僕は現代のいじめの定義にどうしても納得がいきません。

 

「いじめを受けたと思ったらいじめ」

 

いやいや、みんなからつまはじきにされるようなことしとるのはお前やん!という人も中にはいます。

サルと人間の話を併せて考えてみると、現代のいじめの定義の矛盾をつくことができると思いました。

 

 

今日のお話、熱量が高くて面白かったです。

さて、今日のブログは長くなるなぁ。

 

 

僕はいじめについて、こう考えている

 

僕は文部科学省で働く方々は賢い人たちだと思っています。

そして、教育現場で働く先生方は、けっこうお馬鹿さんが多いです。

あっ!

今日はディスるので、そんなに一生懸命読まない方がいいです(笑)

 

 

 

「いじめられている子が、
 いじめられていると感じたら
 いじめです」

 

 

この定義は、確かにちょっと無理がある設定かもしれません。

そんなことは、たぶん文部科学省で働く賢い方々もわかっています。

 

 

ただ、教育現場で働く先生方がお馬鹿さんなため、こう伝えておいた方が良いわけです。

だってね、「いじめられている子にも原因がある」なんて言った日にゃどうなるか。

 

 

「あなたにも原因があるのよ」って指導しだす先生が増えます。

未だにそういう馬鹿な先生、いっぱいおるしね。

それも見越して、文部科学省はこう定義しているのだと僕は思っています。

 

 

何度も書きますが、ディするので読みたく人は読まないでね♡

本当に読まないでね。

読んで文句を言ってくるのはやめてください。

それは僕に対するいじめです(笑)

 

 

「あなたにも原因があるのよ」って指導し出したら、子どもを追い詰めますよ。

 

 

言葉がきつくて仲間はずれにされた子に、「あなたの言葉がきついからいけないのよ」と指導します。

太っていてバカにされる子に「痩せればいいのよ」と声をかけます。

みんなと上手にやれない子に「あなたが不器用なのよ」と伝えます。

「足が遅い」と馬鹿にされれば、「遅いから悪いのよ」。

貧乏でいじめられたら「親の稼ぎがないからよ」。

外国人でいじめられたら「外国で生まれたからよ」。

障害でいじめられたら「障害があるからよ」。

 

 

えっ!

そんな指導しないでしょ?って思ったあなた。

いやいやいや!

ある!ある!

だって、ホント、馬鹿な先生は馬鹿だからね。

 

 

自分の指導力の無さを棚に上げて、子どものせいにするからね。

そういうことを未然に回避するためには、

 

「いじめられている子が、
 いじめられていると感じたら
 いじめです」

の方が都合がいいですし、

 

「いじめられている子には、
 原因がないです」

 

の方がわかりやすいと僕は思っています。

 

 

基本的に、いじめなんてのはターゲットとして選ばれる「何か」があるわけですが、その「何か」は当の本人にはどうしようもないことなのです。

それ、何とかできるなら、苦労しないわけです。

 

 

言葉がきついのも、太っているのも、みんなと上手にやれないのも、足が遅いのも、貧乏なのも、外国人なのも、障害があるのも、本人にはどうしようもないことなのです。

そして、その「どうしようもないこと」がいじめられるなんて、理不尽なことが許されるはずがありません。

 

 

 

で、その子ども自身では何ともならないことを、上手いことやってしまうのが、プロフェッショナルな「学校の先生」です。

 

 

全員がそういうプロ意識にあふれた「学校の先生」だったら、文部科学省はそんなこと、言わんと思うのです。

 

 

いじめはダメなんで、
指導ヨロピコ♡
 byモンカショ〜♬

ぐらいの指示で、教室はハッピーな場所になるのです。

 

 

 

ところが、残念ながら「学校の先生」は賢くありません。

そう、意外とお馬鹿さんです。

お馬鹿さんを動かすための苦肉の策だと思っています。

文部科学省は賢い!

 

 

あとね、「社会的制裁としての暴力や無視は、いじめとは含めない」という話がよくわからないです。

 

 

 

昨今、法治国家である日本でありながら私刑が横行していますね。

「容疑者」という「まだ疑わしい人」の実名や住所、家族まで晒す動きがネット上にあったりします。

恐ろしい世の中だなぁと思います。

 

 

まして、集団による暴力や無視を「社会的制裁」だなんて、僕は考えません。

これ、大事だから、もう一回書いとくね。

 

集団による暴力や無視を
「社会的制裁」とは言わない!

 

そんなもん、
 ただの「いじめ」じゃん!

 

 

僕らはサルではありません。

サルにはサルのルールがあり、人間には人間のルールがあります。

 

 

僕らには高度な知恵と知性があり、コミュニケーション能力を持っています。

それらを駆使して暴力に頼らず人間関係を構築できるのです。

 

 

暴力や無視に頼らずとも、僕らは社会を構築できる。

それが、人間です。

 

 

この社会にはいろんな人がいます。

いろんな人がいていいのです。

 

 

学校は「社会の縮図」です。

大人の社会を、ギュ〜っと小さくしたのが「学校」です。

そこで僕らは「社会」を学び、世界に飛び出します。

 

 

つまり、人と人とがどのようにして関係性をつくり、あたたかい社会を創造するかを学ぶのです。

そういうことを丁寧に学級の子どもたちに言って伝えてやって見せるわけです。

それがプロの「学校の先生」です。

 

 

「いじめられた子」に「あなたにも原因があるのよ!」と指導するのではなく、「学級のみんな」で「いじめ」が起きないクラス作りをしていくのですね。

 

 

力量のない先生は、それを力で抑えつけようとするか、「いじめ」に気づかぬふりをする。

そういう先生のもとで苦しんでいる子どもがいっぱいいるわけです。

 

 

 

で、今日書いているようなことは文部科学省が伝えずとも、大学の教員養成コースで伝えずとも、教員研修でも伝えずとも、わかるんじゃね?と僕は思うわけですが。

 

 

ところがどっこい、案外「学校の先生」は馬鹿なため、職員室でよく「あの子にも原因があるのよね」なんて話を耳にしちゃう。

 

 

それは、
お前に知恵と技術と愛情が
ないからじゃボケェ〜!

 

アタシャ、そんなことを思っておりました。

だいたいね、学級がうまくいかないことを児童生徒のせいにしている時点で終わってんだよね。

 

 

これももう一回書いておこう。

 

学級がうまくいかないことを
児童生徒のせいにするな。

 

 

だからね、「いじめを受けたと思ったらいじめ」で僕はいいと思っています。

「正しい」か「正しくない」かではなく、その方が都合が良いと思っています。

 

 

その方が先生が動くからです。

 

 

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文章で伝えるって難しいね

まあ、それにしても思う。

「文章で伝える」って難しいね。

僕のブログ、どこをどう読んでもいじめを肯定しているようなことは書いてないと思うんだけど…。

 

 

学級通信の第1号は決まって「いじめは許さない」だし。

保護者会で話すことは「いじめを見つけたら、俺は徹底的に指導するから、そこんところヨロシク♡」だし。

 

 

僕のスタンスは、「いじめは許さん」だったから、ブログもそんな内容ばかりだと思うんだけど。

 

クレさんのおっしゃる定義だとすると、人間社会にある「村八分」的なことは、いじめではないと判断します。

 

俺、そんな定義したっけ?

よくわかんないなぁ。

まあ、これが言葉で伝える難しさだろうね。

 

 

なにせこのブログ、「教室をハッピーにする」がテーマっすよ。

いじめなんて絶対ダメっしょ?

そこは一貫してると思うんだけどなぁ。

なにせ、俺、ブレない人だし…。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。