生まれた場所も、育った環境も違う。生物の本能として、DNA的に最も遠い存在を選ぶらしい。であるならば、夫婦なんてものは、そもそも完璧なんてことは、ありえないわけ。「運命的に結ばれた2人」が、案外簡単に破局を迎えるのは、そ...
天才たちは導かれるようにして、その世界に入り込んでいきます。自分ではない「何か」になろうとしてはいけないのです。ついつい僕らは他人と比べてしまいます。自分ではない「何か」に憧れて、無理をします。 けれど、自分以上に自分...
戦争によって、3つに分断されたポーランド。彼女の住んでいた地域はロシアの支配下にありました。驚くほど頭の良い女の子だったマリー。でも、ポーランドでは女の子は大学に進学することが許されていませんでした。彼女は海外へ羽ばたく...
「人生100年」の時代をどう生きるか。「人生100年」の時代が始まりました。未来を生きる子どもたちが暮らす時代には、「生涯現役」の時代になります。それは「老後」が死語になる世界です。企業の寿命。職業の寿命。いずれも短命に...
お母さんが定期購読していた主婦向け雑誌を貪るように読むような幼稚園児だったと言います。文字が読めたわけではないけれど、美味しそうな料理やお菓子の写真、家事の裏技に節約術。それは彼女にとって、お兄ちゃんにとってのテレビゲー...
「あたしは何もかも剥ぎ取られ、死んでしまったの。それを12歳の時に経験したのよ」大人になった彼女は、自身の子ども時代を振り返り、こう述懐します。彼女の名は、ココ・シャネル。言わずと知れた世界的ファッションデザイナーです。...
小学生のオービルとウィルバーは、小さな修理屋さんでした。彼らの住む街の修理屋さんの仕事ぶりを見て学んだ二人は、自宅の壊れかけたオーブンを見よう見まねで修理してしまいます。お母さんは大喜び。それを聞いたお父さんは、彼らに自...
少年時代の思い出に母親の姿はありませんでした。なぜだか思い出せることと言えば、お父さんと二人きり。遊園地の思い出も、海水浴の思い出も。お酒を飲まないときは、無口で物静かなお父さん。お酒を飲むと、理屈っぽくて、時には手も飛...
ご両親は、彼を特別支援学校に入学させることに戸惑いを感じていました。障害の中で最も重いと言われる「1種1級認定」。とは言え、知的な部分には何の問題もありません。コミュニケーションも図ることができます。(なんとか普通教育を...
「お前は働くことよりも、本を読むことが好きなのか?」そう言ってお父さんは叱りました。お父さんは、森を切り拓き、土を耕し畑をこしらえる貧しい開拓民でした。ですから、文字を読むことも書くこともできません。契約書を読むことすら...