明確なヴィジョンは組織を活性化し、事細かなルールは組織を萎縮させる
これはしても良い。
これはしてはいけない。
そんなふうに、リーダーがたくさんルールを設けている組織があります。
すると、みんなは動きにくくなります。
ルールが多い方が、その範囲で仕事をすれば良いので動きやすそうですが、実際にはそうではありません。
それはなぜでしょうか。
リーダーがルールを多く作るのは、仲間を信頼していないからです。
心の奥底では「管理しなければ勝手なことをする人間だ」というふうに、人間そのものを理解しているのです。
これはしても良い。
これはしてはいけない。
やたらルールを設ける。
すると、みんなは何かアイデアが浮かんだとき、「これをやったら怒られないだろうか?」「リーダーの気分を害さないだろうか」と疑心暗鬼になるのです。
ルールが多いことが問題なのではなく、ルールに頼るリーダーの姿勢がみんなを萎縮させてしまいます。
ある組織に、やたら制約を設けたがるリーダーがいました。
これはしていい。
これはしてはいけない。
細かく決めました。
何か事が起こるたび、これはしていい。これはしてはいけないと、ルールを追加しました。
そのうち、みんなは自分から動こうとはしなくなりました。
反対に、ルールも設けないリーダーもいました。
ルールを設けない代わりに明確なヴィジョンを打ち出しました。
ヴィジョンに沿っていれば、何をしたっていい。
自分でできることをどんどんしていこう!と伝えました。
その結果、みんなはどんどん動いたのです。
明確なヴィジョンは組織を活性化し、事細かなルールは組織を萎縮させる。
そんなこともあるようです。
さて、あなたの職場や学級、チームには明確なヴィジョンがあるでしょうか?
そしてそれは、きちんと共有され、意思統一がされているでしょうか。
ルールが多い組織ほど、ヴィジョンが曖昧だったりします。
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