目に見えないものなんて信じない 〜ニセモノに見えるメカニズム〜


目に見えないものは信じない

僕はそんな人間でした。

スピった人を見ると、まず感じるのは「なんか怪しい」ですww

 

しかし、僕の周りには目に見えない何かが飛び交っています。

そう!

 

 

Wi-Fiです。

 

 

Wi-Fiの電波は見えません。

さらに、携帯電話各社の電波も飛んでいます。

 

 

やばい!

俺の周りには、目に見えない何かがいっぱい飛び交っているわけです。

 

 

しかも、この電波は文字と声だけでなく、長い長い動画まで送られてきます。

遠くカタールでやっているワールドカップの試合の模様がリアルタイムで届くんです。

 

 

よくよく考えると、すごくないですか?

この、目に見えない電波で、動画データが飛んできて、僕らに映像を届けるんです。

ほら、あなたが手を伸ばした空気中を、動画が飛んでるって考えたら、ヤバくないですか?

 

 

そんなことを考えながら、ニヤニヤと川沿いの道を歩いておりました。

海に近いせいもあり、我が家の近所を流れるこの川は、満潮の日には水かさが増し、干潮の日にはほとんどの水底が顔を出します。

ちょうどこの日は満潮で、川の水は溢れんばかりに増えていました。

 

 

潮の満ち引きを生み出しているのは、月の引力なのだそうです。

太陽の周りを365日かけて一周する地球には遠心力が働きます。

そこに月の引力も加わって、海面が上がったり下がったりするんだそうです。

 

 

ちなみに、月と地球の距離、38万キロ。

地球1周は約4万キロですから、地球10周分くらい離れています。

遠いよねー。

 

 

 

すごくないですか?

引力は目には見えないけれど、確かにそこにあって、海面を持ち上げたり押し下げたりするほどの力があるのです。

 

 

いや、ちょっと待て。

だったらさ、海面が持ち上げられるときって、僕らも宙に浮いたりしそうなのになww、とか思ってみたり。

もしかして、そこで体重計に乗れば軽くなるのかな?とか。

 

 

とにかく、僕らは目に見えない何かの影響を受けて生きていることだけは間違いなさそうです。

 

 

 

人間にも引力があって、会った瞬間、「なんかこの人好きだな」と感じたり、「あ、ちょっと苦手かも」と思ったりします。

そこには理屈を超えた何かがあって、まーとにかく僕らは目に見えない何かの影響を受けているわけです。

 

 

 

僕は「目に見えないものなんて信じねえ!」ってタイプの人間です。

でも、時折、本物のスピった人に出逢います。

「おおっ!この人は本物だな」と感じるんですね。

 

 

だからでしょうか。

ニセモノに会ったときも、すぐにわかります。

冷ややかに「へえ…、そうなんですねー」と返します。

 

 

正確には「目に見えないもの」を盲目に信じることはない、って感じかもしれません。

海面の変化を見れば、月の引力の存在を信じられますし、スマホを見ればWi-Fiの存在を信じられます。

 

 

 

そういう意味では「目に見えるものを信じるタイプ」とも言えます。

目に見えないものを目に見える形にしてくれたら信じるんですよね。

 

 

 

そうすると、「この人、ニセモノだなー」って思う人って、現実世界に変化をもたらせないんですよね。

これ、たぶん、スピったものに限らないな。

 

 

 

現実世界に変化をもたらせないものを「ニセモノ」と捉えているんでしょうね。

「偉そうに言ってるけど、あんた、何もできてないじゃん?」みたいな人がニセモノに見えちゃうんです。

 

 

仕方ないよね。

僕はそんな人間なんだもん。

あなたはどうでしょうか。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。