学校は面白いところか?それとも、学校はつまらない場所なのか?


僕は中学校の先生だった。

不登校の生徒はあの頃もいたし、今はもっと増えている。

 

 

学校は楽しい場所か、つまらない場所か。

どちらだろう?

そんな話を耳にした。

 

 

学校はつまらない場所だから不登校は増えて当然、みたいな意見を耳にして「うん?ちょっと待てよ」と思った次第だ。

 

 

僕は確かに学校の先生で、しかも生徒指導の先生だったけれど。

不登校の指導だけはとにかく緩かった。

 

 

「学校に来いよ」みたいな登校刺激を与えることはほとんどしなかった。

そのせいで、不登校の生徒の親から「あの先生はやる気がな」と言われたりもした。

 

 

学校に行くことが正しくて、学校に行かないことが間違っていると認識するタイプの大人が山ほどいて、だから積極的に「学校においで」と言わない教師は教師失格なわけさ。

 

 

でもね、僕はずっと「学校に行きたければ行けばいいし、行きたくなければ行かなくていい」と思っている。

行きたくない場所には僕だって行きたくない。

自分がそう思っているくせに、子どもに行くことを強要するなんて、俺の流儀に反するのだよ。

 

 

 

まー、そんな僕の立ち位置をハッキリさせた上で、話を戻そう。

 

 

 

学校は楽しい場所か、つまらない場所か。

君はどう思う?

 

 

僕はそもそも、学校は楽しい場所でも、つまらない場所でもないと思っている。

いや、学校だけじゃない。

 

 

家庭も、社会も、仕事も、恋愛も。

全部全部、楽しくも、つまらなくもない存在だと思っている。

 

 

「仕事がつまらない」という大人は多い。

でも、仕事さんが「つまらない」わけではない。

 

 

それを「楽しめる人」と「楽しめない人」がいるに過ぎない。

「面白がれる人」と「面白がれない人」がいるに過ぎない。

 

 

ブログを書くのも、講演するのも、動画作るのも、ホテルや飛行機を予約するのも、銀行でハンコを押すのも全部楽しい。

 

 

仕事もエンターテイメントなんだよね。

楽しめる人間はなんだって楽しい。

 

 

どれだけ理不尽なルールや出来事も、面白がれる人にはエンターテイメントだよ。

何をやっていても楽しいし、誰と会っていても楽しい。

わけのわからん人のわけのわからん話を聞くのも楽しい。

 

 

学校に行って、授業を聞いて、授業がわからないから楽しくないと言う。

でもさ、楽しくないなーと思って勉強しない子もいるだろうし、楽しくないなーと思って勉強する子もいる。

 

 

んで、そこから差が生まれてね。

 

わからないことをわかるようになると楽しい。

できなかったことができるようになると楽しい。

そうやってちょっとずつ成長していく自分に出会えることがうれしい。

 

そんな子もいる。

 

 

 

いや、だからさ、これは学校に限らんと思っていて。

人生ってやつも同じで、結局目の前のことを楽しめるかどうかなんだよな、って思うわけ。

 

 

だから、できれば先生も目の前のことが楽しめて、つまりは「先生という仕事」を楽しめた方がいい。

 

 

そういう人間が子どもたちの目の前に立ってるから、「ああ、生きていくって、なんだか楽しそうだな」「大人になるって楽しそうだな」って思ってもらえるんじゃないか、って思うんだよね。

 

 

あー、そんな思いで、僕はブログを始めた。

なんとなく初心を思い出したよ。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。