幸せを感じるハードルが下げたら、もっと楽に生きられると思うんだ


どうしたら幸せに生きられるか。

そんなことを考えていた。

 

 

僕は高速バスを利用することも多い。

新幹線の方が早くて快適だけど、経費は少しでも抑えたい。

別にお金がないわけじゃないけど、経費を抑えている自分が好きだったりする。

 

 

新幹線のグリーン車。

そこまで乗ってみたいとは思わない。

快適なんだろうけど。

別に高速バスの車内でも僕は快適に過ごすことができる。

 

 

昔、

 

出張中、僕はホテルを使わない。

よく利用するのは民泊。

家を借りて泊まる。

 

 

自炊できるし、洗濯できる。

洗濯ができることは大きくて、旅先から帰ってきたとき、洗い物に追われるのは気持ちよくない。

 

 

旅先で全部キレイにして、帰ってきたらクローゼットに戻すだけ。

旅から日常にスムーズに移行したい。

 

 

カプセルホテルもよく利用する。

どうせ寝に帰るだけだし。

サウナに入って、ラウンジで漫画読んで、レストランでお酒を飲んで、ベッドで眠る。

狭いビジネスホテルより安くて心地いい。

 

 

高級ホテルも家族と一緒なら利用するけれど、一人のときは眠れればどこでもいい。

 

僕は全然高級志向じゃなくて、やっぱり夜中に食べるラーメンは最高だし、別にコンビニのカップ麺も美味しい。

 

 

高級レストランも誘われれば行くし、それなりに美味しいと思うのだけど、カップ麺も高級フレンチも同じように美味しくて、僕は満足している。

 

 

いい時計とか、いい車とか、あんまり興味がないし。

それはお金があるとか、ないとか、関係なくて。

 

 

なんというか、「幸せだな」と思えるハードルを下げておくことって大事だと思っていて。

僕は常々、「ライフコストを上げない」ってことを心がけてきた。

 

 

収入を上げると、ライフコストを上げてしまう人は多い。

大衆車が高級車に変わり、国産は海外ブランドに変わる。

ファストフードを利用しなくなり、ホテルにこだわり出す。

 

 

そうなると、お金がいっぱい必要になる。

僕はそこまで努力できない。

 

 

「やれ」と言われても、やりたくないことが明確になった。

「やるな」と言われても、やりたいことが明確になった。

僕はやりたくないことはやりたくないし、やりたいことをやっていたい。

 

 

何かに縛られると、やりたくないことでもやらなきゃいけなくなるし、そうするとやりたいこともできなくなる。

 

 

お金というのはその典型で、お金が足りなくなればお金のために働かないといけなくなる。

やりたくなくてもお金のためにやらなきゃいけないという状態は、人生においてあまり健全ではないと思っていて。

 

 

だから、「ライフコストを上げない」は僕の中で極めて重要だったりする。

質素倹約でも人生はいくらでも楽しめる。

 

 

SNSが一般化し、誰もが発信者になれる時代。

日常のハイライトをダイジェストで垂れ流すようになって、ちょっとでも「素敵な日々」を演出したい気持ちもわかるけれど。

そういうのって、長くは続かない。

 

 

そんなにあちこち出かけていられないし、そんなに頻繁に人にも会えない。

他人の「素敵な日々」を見て、「あぁ、自分はなんて地味な暮らしなんだろう」なんて卑下しなくていい。

 

 

自分にとって何が幸せかってことさえわかっていれば、人生は薔薇色だ。

僕にとって大切なことは楽しいか、楽しくないか。

もう少し突き詰めると、自分が楽しめるか否か。

 

 

サウナだろうが、高速バスだろうが、カップ麺だろうが、それを楽しめていたらそれでいい。

人がどう思うかとか、人より優るとかどうでもよくて。

 

 

「あぁ、これが僕の幸せ」ってものが一つでもあるといい。

 

 

呑んだ帰りに一人、ふらりとラーメン屋さんに入る。

瓶ビールと餃子、それにラーメン。

これでいい。

 

生ビールではなく瓶ビール。

これをチビチビ呑むのがいい。

 

 

あぁ、幸せだな、と思う。

この「幸せの基準」をグーっと下げると、俄然生きるのが楽になる。

 

 

「幸せの基準」が高すぎる人が多い。

あれがないと幸せじゃない。

これがないと幸せじゃない。

 

 

足りない精神の強い人って、幸福感が低いんだろうな、と思う。

好きな音楽聴きながら街を歩くだけで幸せな気持ちになれるってのは、とってもコスパのいい人生だなって思う。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。