サウナで学んだ仕事の質と量を激変させる考え方

ユニークな存在

どこからどこまでが仕事か。

そういう視点を持つと、処理速度が上がる。

そんな話をしたい。

 

 

先日、サウナでよくわからないテレビドラマを観ていた。

サウナって10分ぐらい入っては5分ぐらい休憩する。

なぜサウナのテレビで映画やドラマを流すのだろう?

だって、そんな見方じゃ、さっぱりストーリがわからない。

 

 

で、その日もよくわからないドラマを眺めていた。

家政婦をしている主婦たちが、雇っている社長の家に侵入する内容だった。

まったく意味がわからなかったが、「仕事が速い人は何を考えているか」のヒントになったのでシェアした。

 

 

家政婦の一人に料理の得意な女性がいた。

彼女がこんなことを言うのだ。

「洗い物を考えて料理をする」と。

 

 

これはなかなか興味深い視点である。

フライパンや鍋などは極力ひとつで済ませる。

お皿に比べてフライパンや鍋は場所を取るし、その油汚れで他の皿を汚してしまう。

すると、洗い物が増えるの、気をつけるのである。

 

 

ドラマの中でお料理が完成するのだけど、完成したときにはキッチンが綺麗に片付いていた。

なるほど。

片付けまでを仕事と考え、調理しながら片付けていくのである。

 

 

実は僕もそういうタイプで、料理ができたときには一通り片付いている。

昔はよく我が家で食事会を催していたのだけど、料理が上手な女性は調理が終わったときの台所が綺麗だった。

 

 

一方、真逆の人もいる。

調理が終わったときには、台所がとんでもないことになっている。

たくさんの鍋、フライパン、皿、コップ。

 

 

さあ、どこから洗い物に手をつけようか。

そもそも洗う場所を確保するところから始めなければならない。

料理をした本人は料理をしたことに満足そうにしている。

 

 

この違いは何か。

ここがポイントである。

 

 

どこからどこまでが仕事か。

料理は調理したら完成か、片付けまでが料理か。

この定義によって仕事のスピードや質は変わる。

 

 

話をガラリと変えて、学校での生徒指導の話をしよう。

生徒を指導して、はい終わり、という先生がいる。

その後、生徒をフォローしなかったりする。

それで保護者が怒鳴り込んできて、その対応もまともにできないから、僕の出番が増えたりもする。

指導するまでが仕事だと思っているとそうなる。

 

 

できる人は、指導してフォローして保護者連絡して、管理職の耳にも入れておく。

そこまでが指導だと思っている。

 

 

こういう、どこからどこまでが自分の領域か、という定義づけが人それぞれ違うから、職場でのすれ違いが起こる。

 

 

コピー機を使った後、トナーが切れると補充しておく人と、そのまま立ち去る人がいる。

トイレットペーパーがなくなると、補充しておく人と、そのまま出ていく人がいる。

 

 

次の人に気持ちよく使ってもらうまでが仕事だと考えるか、自分のしたいことができれば良いと考えるか。

この差は大きい。

 

 

サウナに入っているとき、お尻の下に敷いておくサウナマットは使用後、軽く水をかけて汗を流しておく。

でも、そのままポンと返しておく人もいる。

 

 

まー、いろいろだよね、と思う。

あのドラマ、いったい何だったのだろう?

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。