「犯人探し」をしても組織は良くならない。

チームでいろいろとルールを決めても、守らない人がいる。
守らないのか、それとも、守れないのか。
基本的にルール的なものを決めても、人で破られる。
運営の仕組みにしても、どれだけ工夫を凝らしても、結局は人で破られる。
だから、組織においてエラーが起きると、犯人探しが始まる。
このように、エラーが起きたとき、その原因を「人」に求めると、組織はうまく回らなくなる。
「遅刻するときはLINEで連絡してくださいね」と伝えても連絡してこない、とか。
こんな些細なことでも、できない人はできないものだ。
組織が小さいときというのは案外一人のスーパーマンで運営されていることが多い。
小さな組織を立ち上げられるような人間だから、比較的ハイパフォーマンスである。
そういう一人のスーパーマンで成立していた組織が拡大すると、やがて一人では立ち行かなくなる。
すると、仕事が移行され、他の人が担うことが増える。
一人のスーパーマンによって成立していた仕事を普通の人が受け持つようになると、まずそこでエラーが起こる。
能力がないとやれない仕事になっていることが多い。
さらに、組織が拡大すると、「これぐらいは誰にでもやれるでしょ?」という仕事を分担していく。
ところがどうして、そういう仕事すらできない人もいる。
「なんでこんなこともできないの?」と思うわけだが、できないのである。
そんなわけで、エラーが起こるたび、犯人探しが始まる。
このエラーの原因は誰か?
誰が悪いのか、誰が手を抜いたのか、誰の不注意か。
とにかくエラーは人によって起こると認識している。
ただ、残念ながらリーダーがこの発想をしていると、組織はうまく回らない。
エラーが起きたときは、とにかくシステムを見直すのである。
「なんでこんなこともできないの?」というエラーが起きたときは、そもそも「こんなこと」もできない人に仕事を任せてしまった任命責任について考えた方が良い。
「ちょっとチェックすれば間違えないでしょ?」というエラーが起きたならば、ダブルチェックの体制を作っていないことを見直せば良い。
とにかく組織内のエラーはシステムの見直しを行うことである。
簡単なことすらやれない人は、その役職から外すべきである。
ここで僕らは「もっとがんばらせる」という手法を取りがちである。
「以後、気をつけさせる」という手法を取りがちである。
だが、そういうことは大抵の場合、うまくいかない。
また、人選を変えるという手法を取ることもあるが、それでは人材を腐らせてしまう。
だから、人に依存しない体制を作るのである。
エラーが起きたときはシステムを見直すチャンスである。
そういう点では、一人のスーパーマンが個人の能力で動かしているうちが、エラーが見つかりづらい。
エラーが起こるのはありがたいことなのだ。




