察しの悪い人と説明が下手な人のミスコミュニケーション


この世界に生きる人をザックリ2つのグループに分けてみたいと思います。

 

 

察しが悪い、気が利かないタイプの人がいます。

人の考えていることを察するのが苦手な、いわゆる鈍感な人です。

 

 

こういうタイプの人は、ちゃんと説明してほしいタイプなんですね。

「言わなきゃわからないじゃん!」と考えています。

 

 

一方で、察してもらいたいタイプの人もいます。

この人たちは、説明することが苦手です。

「言わなくてもわかるじゃん!」と考えます。

 

 

ですから、この二人がいると、なかなかうまくいきません。

いわゆる「相性が悪い」ってのは、こういうことをいうのですね。

 

 

察しは良いけど説明が苦手なタイプと説明は得意だけど察しが悪いタイプ。

あなたはどちらの傾向が強いでしょうか。

 

 

僕らの人材分析システムでは、βタイプは察しが悪い傾向にあります。

Ωタイプとαタイプは察しが良いですが、説明は苦手です。

Ωタイプの説明は端折られやすい傾向にありますし、αタイプの説明は余分な話が多くなる傾向にあります。

 

 

察することが苦手なタイプは、感情を言葉にすることも苦手です。

自分の気持ちを伝えることをせず、情報伝達こそがコミュニケーションにおいて大切なことだと考えます。

ですから、共感力が弱くなります。

 

 

ですから、「自分は察することが苦手だな」という自覚がある場合には、できるだけ相手の感情に寄り添ってみると良いでしょう。

この「察することが苦手タイプ」は、わりとアドバイスを好むところがあります。

ついつい言いたくなるんですね。

 

 

で、このアドバイスというヤツは、「屁」みたいなものです。

ええ、おならです。

 

 

どうしてもしたくなります。

我慢できません。

黙っていられないんですね。

 

 

で、人前でプーっとしたらどうでしょう。

下品な人だな、と思われますね。

ちょっと距離を置かれますね。

 

 

アドバイスってそういうものです。

 

 

「察してほしい人」はですね、共感を求めています。

でも、「察することが苦手な人」はですね、そこでアドバイスしちゃうんですね。

 

 

「私、昨日、こんなに悲しいことがあったんだよ」って話を聞いて、「じゃあ、こうやってしたらよかったのに」って、アドバイスしちゃうんです。

違うんですよね。

欲しいのは「共感」なんです。

「うわー。それは悲しかったねぇ」が正解です。

 

 

人間関係づくりにおいては、できるだけアドバイスしないことを心がけています。

アドバイスしたくなったら、「屁をこきたくなった状態」だと思ってください。

我慢して溜めておいてください。

人前でおならをしてはいけません。

 

 

一方、察してほしいタイプの人の話し方は結論を先送りしがちです。

最後まで聞かないと、何が言いたいかわからないコミュニケーションをします。

できるだけ話のオチを最初に伝えます。

 

 

僕はこのコミュニケーションを「古畑任三郎方式」と呼んでいますww

犯人を先に伝えて、その理由を明らかにしていきますよね。

あれです。

 

 

先に結論を伝えてから、順を追って説明していく。

こういうことを心がけると人間関係はうまくいきます。

コミュニケーションの違いを理解した上で、相手のコミュニケーションに合わせていくのですね。

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。