子どもをリスペクトすると上手くいく。

目の前の人を幸せにするために何ができるだろう.001

「子ども扱い」をやめると、子どもたちとの関係が変わります。

 

『子ども相手の商売』

そういう認識が、

教室をハッピーにできない一番の原因です。

 

先生は上、子どもは下、こういう関係を一生懸命つくろうとする。

だから、子どもたちも反発してしまうのです。

そのやり方は「昭和」の指導法です。

 

子どもの心をつかめていないとしたら、

それは「学校ごっこ」をしているに過ぎません。

 

まず、子どもたちを「子ども扱い」しないことです。

それは小学校1年生でも、中学校3年生でも一緒。

一人の『人間』としリスペクトし、

大人と同等の扱いをします。

 

そういうマインドで接すると、

力づくで何かをさせようとはなりません。

 

職場の同僚に「◯◯をしなさい」とは言いませんよね。

たとえ、大学出たての若い先生であっても、

「◯◯先生、これ、お願いしてもいいですか?」

と、丁寧にお願いします。

それが普通です。

 

子どもたちと接するときも同じなのです。

 

 

 

なぜ、子どもたちをリスペクトするのか

 

人間に対するときのリスペクトに大人も子どももありません。

そして、一人の人間として尊重されたとき、

子どもたちはその信頼に応えようとします。

 

 

こんな言葉がけや行動をしたら、

自分が子どもならどうするだろうか

 

 

人間というものの本質を理解すれば、

メソッドなどなくても、教室はハッピーになります。

 

 

力づくではなく、丁寧に対応していくことです。

他の大人と接するときと同様の丁寧さで

子どもたちにも接するだけです。

 

 

たとえば、子どもたちの提出物にハンコを押して

「はい、終わり」

という先生がいます。

そのうえ、「もっとしっかり書いてきなさい」と指導します。

 

子どもたちの心は、どんどん離れていきます。

 

 

難しいことではありません。

僕らが相手にしているのは「人間」です。

 

 

一生懸命、その子なりに書いてきたものが、

ハンコ一つポンと押されて返ってくる。

「ちゃんとやれ!」と言われる。

あなたなら、どうでしょうか。

 

 

ノートに英作文を書く宿題を毎日出す先生がいました。

なかなか子どもたちが思うように書いてきてくれないと悩んでいました。

僕は、ちょっとだけアドバイスをしました。

 

 

その先生は、毎日朱書きをし続けました。

ホメて、ホメて、ホメまくる。

書いてきてくれてありがとうという気持ちを込めて朱書きを続けました。

子どもたちがどのように変わったか。

言うまでもありません。

 

 

難しいメソッドやスキルを使う必要などありません。

手をかけて、声をかけて、愛情を注ぐだけ。

「そんなの忙しくてできるか」って思うなら、

他に職業はいくらでもあるのです。

 

 

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

目の前にいる人を幸せにするために何ができるだろう?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。