真実がつくられる時代になった

ネットリテラシー

情報のスピードが加速したら

SEO対策という言葉を知っていますか?

googleなどの検索エンジンで検索した際、サイトができるだけ早く検索されるように対策するんですね。

それが、SEO対策。

 

ところが、最近の若い人たちはgoogle先生にすら頼らないそうなんです。

Twitterに聞いてみるらしいんですね。

若い人たちにとっては、口コミの方が信憑性が高いみたいですね。

世の中、どんどん変わっていきます。

 

今やみんなが情報発信できる時代なんですね。

で、そうなると子どもたちを取り巻く状況も大きく変わったなって感じるんです。

それはね、事実を発信することが情報発信ではなく、情報発信によって事実をつくる時代になってしまったってことなんです。

 

真実はつくられる

女の子たちでトラブルになったんです。

たしか5人も6人も絡んでいて、情報も錯綜していて。

内容はどうでもいいような内容でした。

あの子は誘われて、私は誘われていない的な感じですわ。

 

それでね、一人ひとり話を聞いたあとで、全員集めてね、話を聞いたんです。

いわゆる誤解に誤解が重なってね、くちゃくちゃ〜としていたんです。

もつれた紐をほどいてあげました。

一件落着したわけです。

 

ところがです。

保護者に説明すると、こんな答えが返ってきます。

「保護者の間で出回っている話はそうではありません」

「いや、僕らは関わった子どもたち全員から話を聞いて、子どもたちが全員納得して帰しました」

「はい、子どもたちは納得したかもしれませんが、親たちは納得していないんです。LINEで流れてる情報はそうじゃないんです。全然、学校はわかっていないじゃないか、ってことになっていますよ」

 

僕は、正直ゾッとしました。

情報の発信源となったお母さんは、我が子の話だけを聞きます。そこから情報発信され尾ひれ背びれがついて拡散していきます。

 

事実よりも出回っている情報の方が真実に変わっていく様を見せられました。

 

で、僕らはどうやってSNSと付き合うべきか

最近はなんでもかんでも叩かれるからね。教員のSNSの利用を制限しようって気持ちもわからなくはない。

 

でもね、子どもたちの中ではこの手のトラブルってむちゃくちゃあって、どうしてもそれらを学校で指導しなきゃいけない場面って起こるんです。

んでね、「危険だからやめましょう」しか伝えられないと、それって全然子どもたちのニーズには合わないわけじゃないですか?

 

どうやって上手に使うか、これを伝えられなきゃなって思うんです。

だからね、僕は先生も上手に使えばいいんだと思う。

 

事実が情報になるのではなく、情報が真実を生み出していくわけじゃないですか?

それ、もっとポジティブに考えたらいいのにな。

上手に利用すればいいんです。

 

では、あなたならこんな時代のSNSをどう利用しますか?

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 新しい時代には、新しい情報発信の仕方があるのです。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。