ネットの危険性をどう伝えるか

ネットリテラシー

ネットリテラシー、何を伝える?

面と向かって言えないことを、ネットなら書けちゃう。そういうところから生まれる生徒指導上のトラブルって、どんどん増えている。

だからね、「ネットの指導=ネットの危険性を伝える」みたいになってる。

知らないおじさんにメアド教えちゃダメよ…みたいなね。

メアドってさ…。

 

一番問題なのはさ、普段言えないことを、ネットなら言えるって風潮だと思う。

匿名の書き込みだと、すごいんだな、負のオーラが。

 

だからね、スマホの向こう側に広がるのはソーシャルなネットワークなんだってことをちゃんと押さえたい。

部屋の中で一人、スマホをイジってるとね、閉鎖的な空間だと勘違いしちゃうの。

でもね、その先に広がるのは、社会であり世の中なんです。

 

スマホの向こう側も、路上と同じだぜ

じゃあさ、あなた、路上で大声で他人の悪口は言わないでしょ?

路上で人に見せられないような姿をして、「みんな見て〜♡」ってしないでしょ?

路上で見ず知らずの人の考えにムキになって牙をむいたりしないでしょ?

 

スマホの中も路上だぞ。そういうことだけ、ちゃんと伝えてあげるといい。

 

ときおり、facebook上で絡まれることがあります。

「私の考えが間違っているって言うんですか?」

 

知らんし…。

僕はこう考えている。

あなたはそう考えている。

それでよくない?

なぜ競う?

 

で、そんなとき僕は絡まないでスルーする。

「そうなんですね、勉強になります」と言って話題を変える。

面倒臭いもん。

これはもうあれですね、路上で絡まれそうになったら目線そらすのと同じです♡

ってこともさ、自分が使ってるから伝えられるわけだ。

 

つまりね、ここはバーチャルな世界ではなく、ソーシャルな世界だよってことをちゃんと押さえておきたい。

 

ネットだから言いたいことが言えるって感覚が怖いのです。

世の中、自分の考えなんて100%は出せないんだよね。

それは、リアルでもネットでも同じじゃない?

 

それでいいんだよ。言葉は選ぶものなんだ。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 本当に大事なことを、シンプルに伝えていく。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。