保護者と「子育てのパートナー」になるための魔法の言葉
お節介な子育てコンサルタントは卒業しよう
『個人懇談会』は、
ハッピーな先生になるために
とっても重要な場所です。
このチャンスを生かして、
お母さんにファンになってもらう。
応援してもらえる
学級担任になると、
ハッピーは加速します。
ところが、
僕はその絶好のチャンスを
生かせずにいました。
個人懇談会は
子どもたちの弱い部分を
伝える場所。
そう勘違いしていました。
子どもたちのできていない部分を指摘する
お節介な子育てコンサルタント
以前、職員室でこんな言葉を耳にしました。
「もうね、
懇談会であの子の悪行、
全部伝えてやったわ。
お母さん、
怒って帰ったから、
今ごろ叱られてるわよ」
僕は、
胸が締め付けられるような想いで、
その言葉を聴きました。
だれも幸せにならない、そんな言葉でした。
「あのころの僕」が使っていた言葉でした。
その思い込みを変えることで、
僕はハッピーを加速させました。
「ハッピーな先生」は「子育てパートナー」
勉強ができない。
提出物が出せない。
忘れ物が多い。
友だちができない。
子どもたちには
だれだって弱い部分があります。
いや、人間はみんなそう。
そういう生き物なんです。
そんな弱い部分をただ伝える。
「ご家庭でご指導ください」などと言う。
そういうことが当たり前に行われています。
でも、「ハッピーな先生」は
気がつかなければいけないのです。
お母さんが、
自分の『子育て』を否定された
気分を味わっていることに。
大切なことは
「ともに悩み、ともに考える」
ということです。
僕たちは
「子育てのアドバイザー」ではありません。
「子育てのコンサルタント」でもありません。
「ハッピーな先生」は
「子育てのパートナー」なんです。
「Aさんは勉強ができなくて辛い想いをしています。
僕はこの子が幸せに生きることができるために、
こんなことをしたいと思います。
お家でも、こんなことを協力していただけませんか」
お母さんから、
これまでの子どもの成長の記録を伺う。
悩みを共有する。
そして学校は、
いや僕自身は
この子のためにこんなことがしたいんだと
提案する。
お母さんに助けていただきたいとお願いする。
お母さんに相談させていただきたいとお願いする。
なぜなら、「子育てのパートナー」だから。
「寄り添う」とは、つまりそういうことだと僕は考えています。
お母さんと一緒のステージに立つということなんです。
「お母さん、
一緒にがんばりましょう。
力を貸してください」
「困ったら、
また相談させてください」
そういった一つひとつの言葉が、
魔法のように効いてきます。
ハッピーな先生になるためのステップ
お母さんと同じステージに立って、
「子育てのパートナー」になる。