戦わないで受け止める
学校に行かない子。
今で言えば不登校。
昔で言えば登校拒否。
これまで、いろんな子どもたちと出会ってきました。
不登校には2種類あるんですね。
「明るい不登校」
「暗い不登校」
僕が学校で出会ってきた不登校の子どもの多くは「暗い不登校」でした。
親が子どもと戦います。
「どうして学校に行かないの!」
「学校が悪いの!」
「先生は何をしているの!」
親は「行きたいのに行けない」と言います。
本当に?
ずっと心にひっかかっていました。
「行きたくないから行かない」のではないのかな?
自分の行動を選んでいるのは自分です。
「行かない」という選択をしているのは自分です。
だからね、「行きたいのに行けない」、その本音はどうなんだろう?と僕は心に引っかかっていました。
「学校に行きなさい!」と言う。
「行かない」とは言えないから「行けない」と言う。
僕は、その子の感じているものを敏感に感じてしまう体質のため、そんな気持ちを受け取ってしまうのです。
家を出ようとすると、身体が震える。
転校してもその状態は変わらない。
年度が変わり、クラス替えをしても同じ。
高校に進学し心機一転とは、なかなかいかない子もいるようです。
本音はどうなの?
でも、本音は言えません。
本音を受け止めてくれる人がいないから。
ずっと戦っています。
親も子も先生も。
だから、苦しくなりますね。
一方、たくさん出会ってきた「明るい不登校」
まず、親が子どもの意思を尊重しています。
その子の本音を受け止めています。
ママもパパも、本当はね、みんなと同じように学校に通っていたら安心できる。
世間の目だってあるし。
じ〜ちゃん、ば〜ちゃんにいろいろ言われることもないだろうし。
でもね、ママもパパも、その子の気持ちを受け止めている。
だから、心を閉ざしていないのです。
だから、心地よく生きています。
子どものありのままを受け入れたとき、親と子の関係性は驚くほど変わります。
僕のメルマガやブログの読者の方は、もう実践をされていて「子どもとの関係が変わった」といううれしい声をいただくんですね。
これまで3000人以上の子どもたちとその家族に出会ってきて気づいたんです。
その子のありのままを受け入れている家庭って、本当に心地よく生きている。
ものの見方や感じ方は人それぞれだから。
学校に行きたくない子もいるし。
発達障害と呼ばれるいろんな課題をもっている子もいるし。
子どもはそれぞれいろんな個性をもって生まれてきています。
それはもうね、本当にギフト。
でね、そのそれぞれの子のギフトを親が受け入れている家庭って、本当に心地よく生きている。
一方で、そのギフトを受け入れられなくて戦っちゃってる家庭って、苦しそうに生きている。
その子の個性はそのままでいいの。
子どものありのままを受け入れる。
そう!
変わるのは大人の方なのだよ。