テキトーさも大事です。

遊びをつくる 仕事 テキトー

先生なんて職業になろうという人は真面目な人が多い。

学校教育の中でちゃーんとやってきて、先生って職業に憧れてなっちゃった人、多いもんね。

 

 

むちゃくちゃ殴られて、「学校変えてやる!」みたいな気持ちで学校の先生になる人はたぶん少数派。

 

 

 

で、ふと思い出したのが、教員採用試験のお話。

 

1次試験で、集団面接が行われたんですね。

5人1組。

 

そこでこんな質問をされたの。

 

「あなたが指導できる部活動は何ですか?」

 

僕の前に4人の受験者がいたのね。

 

「僕は野球かサッカーなら」

「私は昔からバスケを」

「音楽が得意でして」

「今は水泳部の外部顧問をしております」

 

 

おや?

 

おやおや?

 

そういうことを聞かれてるのか?

まさか、面接官はあなたが何が得意かを知りたくてその質問をしたと思ってるのか?

 

マジメすぎる。

みんなマジメすぎる。

 

 

と、面接中に思ったの。

あなたが何が得意かなんて、この人たち(←面接官)興味ないと思うよ…。

 

 

で、僕の番になった。

思いつくままに、全部の部活動名を挙げてみた。

バスケ、サッカー、野球、テニス、水泳、…、料理に軽音楽。

 

20個以上挙げてみた。

 

なぜなら!

 

「あなたが指導できる部活動は何ですか?」

 

この質問に隠された質問。

それは「あんたやる気あんの?」なのです。

 

 

ちなみに、たくさんの部活動を挙げた後、こう付け加えた。

 

 

「あっ!でも美術部だけはダメです。絵がすごく下手なんです。あっ!でも、下手でもよろしければ、精一杯やらせていただきます♡」

 

笑いを取ることも忘れない。

 

 

そんなわけで一次試験を無事突破。

一気に2次試験もクリアして、正式採用されました。

 

 

ちなみに、中学国語の採用3人に対して応募者100人。

倍率は33倍。

なかなか狭き門でした。

 

 

しかも、スーツのジャケットを自宅に忘れて、ジャケットなしで面接を受けたけどね…。

テキトーさも必要なのです。

信じるか信じないかは、あなた次第♡

 

 

仕事ってね、張り詰めてやってちゃダメだな〜って思う。

車のハンドルと同じでね。

ちょっとぐらい「遊び」が必要なの。

 

テキトーさも持ってないとね。

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

自分の仕事に、どんな遊びをつくりますか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。