置かれた現状に不満を感じたとき

部活動 指導 辛い

部活動が辛い

先日、こんな記事を見つけました。

 

「部活動の指導が辛い」

なるほど…、そうかもしれません。

 

「専門じゃないことを教えるのは、子どもたちに申し訳ない」

なるほど…、そうかもしれません。

 

「僕らの仕事は授業であって、部活じゃない」

なるほど…、そうかもしれません。

 

ただ、思うんです。

部活動って、最近始まったわけじゃないですよね?

 

いや、いいんですよ、不満に思うのは。

別に、攻撃したいわけじゃないですからね。

 

でもねぇ、だってさ〜、部活動ってものがあるもんだ、と思ってこの職業を選んだわけで…。

自分のやりたい部活がやれるわけじゃないってのも、事前に知ってたわけで…。

わかってたじゃん…、って思うんです。

 

教採のときも言われたもん。

 

→面接の思い出

 

部活動を社会体育に

それにね、僕が初任のころから、ず〜っと部活動を社会体育に移行しよう!みたいな話題はあります。

でもね、ず〜っと変わんないんです。

 

だってさ、そりゃそうです。

こんなに施設が充実している場所、学校しかないし。

子どもが学校の終わる15時や16時に手の空いてる大人なんていないし。

必要な物も資金も十分だし。

怪我をしても保健室があるし。

学校体育センターの保険には入っているし。

個人情報の管理もちゃんとしてるし。

それに、なんと言っても無償だし。

 

この、無償ってのはすごいこと。

習い事が個人の道具以外、無償なわけです。

 

そう考えると教員の数すら減らすほどの状況の中で、社会体育に移行していくのって、やっぱり難しいと思うの。

 

んで、そんなこと書いたら、「教員として、こういうことと向き合わないのはどうなの!」って叱られちゃった♡

は〜い、ごめんなさ〜い。

 

ドラクエをレベル40で始めるとつまらない

でもね、思うの。不満だ〜!嫌だ〜!って思ってやってたら、先生も子どもも不幸だよ。

 

いいですか?

学校に部活動があって、子どもの面倒みなきゃいけないってのはね、初期設定だと思うんです。

 

初期設定!

ドラクエなんてね、モンスターのいる草原に、布の服着て棍棒持って薬草片手に戦うんです。

どんだけ勇者なの?

いや…、勇者か。

 

それが初期設定。

職業が勇者なのに、布の服…。

ですが、そこに文句を言う人はいません。

 

「最初からレベル40だったら、さくさくクリアできるのになぁ」って人はいないわけです。

だって、そういうゲームだもん。

 

でね、その初期設定に不満をもつ気持ち、これを否定はしません。「そんなのはおかしい!」って思う気持ちを否定はしませんし、「部活動なんて!」って思う先生と戦うつもりは一切ございません。

 

僕だって、社会体育に移行できればいいと思ってますよ。部活動やりたい先生はやればいいし、そうでない先生はやらなくてもいいって状況がつくれたら、それはいいですよね。先生の負担は確かに軽くなるかもしれません。

 

だけど、その初期設定を変えるのは僕らの仕事ではないんです。

教員出身の政治家の方や行政の皆様が一生懸命取り組んでくださっています。少しでも、学校の先生が教育活動に専念できるように働きかけてくださっています。

 

本当にありがたいことです。

 

で、じゃあ僕らができることは何か。

エネルギーの向かうべきはそっちじゃないのかなって思うわけです。

 

目の前のことを楽しんだ方が正解じゃない?

初期設定を思いっきり楽しんだ方がよっぽどハッピーだと思う。どうやったら、おもしろくなるかなって考える。僕らにできることは「目の前の子どもをハッピーにすること」だけなんです。

 

辛いなら辛いで、大変なら大変で、それは仕方がないんだけど、その状況をどうやって楽しめるかなって考えてみる。

 

うちの若い女の子の机の上見たら「卓球入門」が置いてあったの。さすが、卓球部顧問!「スポーツなんてやったころないです」ってタイプですが、子どもたちのために勉強しているんですね、えらい!

 

「専門じゃないことを教えるのは、子どもたちに申し訳ない」

佐賀県にね、陸上やってた先生なんだけど、野球部で全国に連れていった先生がいるの。大阪にね、他のスポーツやってたけど、サッカーで全国に連れていった先生がいるの。専門じゃないから、子どもたちのために人一倍学んだんだと思います。

 

かく言う僕も、サッカー部、吹奏楽部、野外活動部という3部を掛け持ちしたことがありました。しかも、サッカー部と吹奏楽部は一人顧問⁉︎

吹奏楽コンクールに出られるような状況じゃなかった。だから、ヤマハのTeens music festivalに出場させました。ジャズバンド部にしちゃいました。

それから、サッカー部員をスタッフにして校内でコンサートをしました。

「お前たち、女の子たちのために一肌脱いでやってな♡」

とっても盛り上がって、保護者の皆さんも喜んでくれました。ちなみに、このサッカー部員たちは、ちゃんと市の大会を勝ち進んで、県大会まで行ったんですね。

 

どうやったら、この状況がおもしろくなるかなって考える。初期設定に文句言うエネルギーを、楽しむエネルギーに変えてしまった方が、子どもたちも先生もハッピーだと思うんです。

 

 

部活動より授業が大事?

そうなのかな?

 

いいですか?

学級活動も道徳も休み時間も授業も昼食も総合学習も特別活動も掃除も行事も、ぜ〜んぶ大事だと思う。

トータルで価値を提供しているんだと思う。

こっちが大事だから、あっちはいらない、なんてことはないの。

どれが大事ってことはなく、ぜ〜んぶ大事なんじゃないの?って思う。

ぜ〜んぶで目の前の子どもたちをハッピーにしているんです。

それも初期設定!

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 初期設定を心から楽しむ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。