「助けて」と言えたら楽なのにな。

鎧を脱いで自分に帰ろう

周囲の人に助けてもらう

我が家は割と頻繁に子どもを実家に預けます。

妻の実家にも、僕の実家にも、

実によく預かってもらいます。

 

 

妻も僕も全国、全世界を飛び回るタイプのため、

実家の力を借りないと仕事が成立しません。

 

 

思えば、上海時代。

同じマンションに住むご家族には、

とてもお世話になりました。

 

 

未就園児だった次男坊を預かってもらって、

長男くん長女ちゃんを学校までお迎え。

 

 

そんなことが何度もありました。

 

 

子育てを成立させるのは、

夫婦だけでは難しかったのです。

 

実家が助けてくれません。

よくご相談を受ける中で、

「実家が助けてくれない」

なんて声をお聞きします。

 

 

「そうなんですね。

 助けてってお願いすると、

 どんな反応をされるんですか?」

 

 

多くの方がこう答えます。

 

「助けてなんて言えないですよ」

 

 

あら、不思議。

「助けて」と伝えていないのに、

助けてなんてもらえませんよね。

 

 

「助けて」と言えない関係性。

本質的な問題は、

こちらにあるようです。

 

 

「子どもを実家に預けるのが嫌!」

そんな方も多いとか。

 

 

各ご家庭には、各ご家庭の教育方針なるものがあります。

確かに実家に預かってもらうと、そのあたりがくちゃくちゃになりそうで。

 

そんなところがあるのかもしれません。

 

 

子どもを預からせてもらえるのは珍しい。

 

一方で、先日実家に帰りましたら、こんな話を聞かされました。

 

じーちゃんばーちゃんたちの会話では、

「子どもを預けてくれるのは珍しい」んだそうです。

 

 

本当は預かりたいんだけど、

なかなか預けてくれないと。

 

 

だから、

「ちょっと預かって」

って言えるのは珍しいんだそう。

 

 

預かりたいじーちゃんばーちゃんたちと、

「預かって」って言えない母ちゃんたち。

 

 

(なんだかなぁ…)と思うわけです。

 

 

お母さんは24時間営業。

お母さんは365日年中無休。

 

 

でもね、

たまにはその鎧を脱いでみる。

そんな時間も必要です。

 

 

 

私の子!

 

他の人に子どもの面倒を見てもらいたくない!

そんな方もいらっしゃるとか。

 

 

「私が育てているんです!」

 

そんなお母さんもいました。

子どもがすべて。

子どもの評価が自分の評価。

そんな感じでしょうか。

 

 

ホントはね、

みんなで育てるって感覚がいいんだよ。

 

 

大人も子どもも、

「助けて」って言えるのが

大事だよ。

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

たまには「お母さん」の鎧を脱いで、自分に帰ろう。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。