目の前の子どもをただ愛する。

ランドセルの少女

あなたは、

あなたの喜びから、

あなたの行動を選んでいるだろうか。

 

 

たとえば、

子どもに絵本を読んであげるとき。

 

 

「読みたいから読む」のと、

「読まなければならないから読む」のとでは、

エネルギー感が違う。

 

 

「絵本を読んだ方が良いですか?」

 

 

そんな質問をよくいただく。

その質問の奥底には、

どんなニーズが隠されているのだろう?

 

 

読んだ方が得なら読むし、

読んでも大して効果がないなら読まない。

 

 

親の望む姿になるなら読むし、

そうでないならば読まない。

 

 

そんな思いが、

見え隠れするのだ。

 

 

だから、

「◯◯した方がいいですか?」

という質問を聞くたび、

とても悲しい気持ちになるのだ。

 

 

 

「良い」か「悪い」か。

なぜ、そんなことが気になるのだろう?

 

「良い」とか「悪い」とか。その基準はなんだろう?

 

 

「正解」とか「不正解」とか、

そんなものはあるのだろうか?

 

 

読みたければ読めばいいし。

読みたくなければ読まない方がいい。

 

 

読みたくない人が、

読まなければならないから読む、

そんな読み聞かせが、

子どもの心に響くはずがないだろう。

 

 

心からワクワクして、

絵本を選ぶ。

 

 

心から愛おしく思い、

絵本を読む。

 

 

だから、伝わる。

結局、問題は絵本ではなく、

読み手の技量や声量でもなく。

ただただ在り方。

 

 

読み手の在り方。

 

 

どれだけ料理が上手なシェフだって、

そこに思いがないのなら、

心を打つような料理を作れないだろう。

 

 

一方、我が子が風邪を引いたときにつくる、

全力のお粥の味はどうだろう。

 

 

この子を本当に愛おしく思い、

作る全力のお粥。

そこに思いがあるから、

子どもは見る見る元気になるのだよ。

 

 

大切なものを大切にして生きる。

自分が本当に大切にしたいことは何だろう?

 

 

「やらねば」ではなく、

「やるべき」でもなく。

 

 

やりたいからやる。

大切にしたいから大切にする。

 

 

愛している人に「愛している」と言えるのがいい。

大切なものを「大切!」と言えるのがいい。

 

 

子どもとつながる問いかけの魔法

大切なものを「大切!」と言えていますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。