子どもの心配をしてる場合か?

人工知能と母と子と

たくさんの仕事が人工知能に奪われる、

と言われている。

 

 

今後さまざまな職業がなくなる、

と言われている。

 

 

だから、子どもに「こんな力をつけよう」「あんな力をつけよう」と、やたら大人はうるさい。

子どもの目線で見返したら、けっこう迷惑な話だと思うよ。

 

 

 

さてさて。

 

 

まだ人工知能って存在しないらしい。

ちゃんとした人工知能はまだ存在しないんだって。

 

 

でもさ、すでに仕事は機械に奪われつつあるよね。

「人工知能、人工知能」ってうるさいけどさ、そんなもんなくたってすでに仕事、奪われ始めてんだよね。

 

 

英国を旅していたら、ほとんどの見学地が音声ガイドの貸し出しを行っていた。

「日本語」を選択すれば、ちゃんと日本語でガイドをしてくれた。

 

 

みんなヘッドフォンをしているから、会場はとても静かだ。

見たい場所に行き、画面をタッチすれば、音声でガイドしてくれる。

 

 

ちゃんと出口付近では、お土産屋さんのインフォメーションまでしてくれる。

クロージングも完璧だ。

 

 

レジはどんどん自動化されている。

ほとんどのことはスマホで解決される。

 

 

ロンドンにはそこかしこに、赤い公衆電話ボックスが設置されている。

誰もがスマホを持っている今、それはただのフォトスポットと化していた。

 

 

 

この流れって、ほんの10年ぐらいの話だ。

人工知能、人工知能とやたらうるさいけれど、すでに人間の仕事は人間以外の手にどんどん渡っている。

 

 

つまり、あと10年後には僕らが想像すらしない時代がやってくることは容易に想像がつくのだ。

10年後って何歳だ?

 

 

俺、まだ50歳だよ。

あなたは何歳?

 

 

70歳まで現役を続けることが当たり前の時代だよ。

子どもの心配をしてる場合じゃないよね。

まず、自分の心配をしろよ、って話なんだよね。

 

 

僕ね、若い子たちには何の心配もしていない。

ちゃんと時代に順応できるから。

 

 

デジタルネイティブである彼らは、生まれたときからネットとともに生きてきた。

次から次へと生まれてくるガジェットを使いこなし、システムを素早く理解し、自分自身をアップデートすることに長けている。

 

 

一方、アラフォーやアラフィフは、アップデートが異常に遅い。

電話回線の時代のネットのように重いのだ。

 

 

SNSを眺めていると、それがよくわかる。

2年前、3年前に言われていたマーケティングの手法を未だにやっている。

そして、結果が出ない(笑)

そりゃそうだろうね…と思うのだけど。

 

 

 

子どもの将来を心配する前に、自分の将来を心配する方が先である。

そして、その備えができている人は気づくのだ。

自分だって備えができたのだから、この子だって大丈夫だ!と。

 

 

 

つまりね、子どもを過剰に心配する心は、自分自身を安心できる状況に置いていないことに起因している。

そんなわけで、変えられるのは自分だけ。

まずは、時代に合わせて自分自身をアップデートしてみよう。

 

 

子育てに迷ったときに出会いたい100の言葉

 どのように10年後に備えますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。